【Xbox One Xでゲームする.03】後方互換でまた遊びたい『ロストオデッセイ』

Xbox Oneの後方互換だけで本サイトの更新をやり遂げられそうな気がしてきた浅葉です。
5月上旬は他ハードの新作が控えめなので、ガシガシXbox One Xを動かしていくぜ!
今回ご紹介する『ロストオデッセイ』も、まさにこの後方互換によって輝きを取り戻したタイトルの一つです。

『ロストオデッセイ』
xbox360(Xbox Oneの後方互換機能対応)
2007年12月6日発売(Xbox パッケージ版)
発売元:マイクロソフト
開発:マイクロソフト、ミストウォーカー、フィールプラス
Xbox One後方互換対応ダウンロード版:2700円(税込)

△『ロストオデッセイ』の後方互換は、ロード時間の大幅な短縮が魅力。戦闘開始前の演出もずいぶんと短くなっています。

本作では、後方互換タイトルの多くに適用されている「ロード時間の短縮」が、ゲームのテンポを劇的に改善しています。もともとこのタイトルはRPGとしての評価がとても高い作品ですが、Xbox360版には唯一、大きな弱点がありました。それは、本作のテンポに大きく関係する「ロード時間」の存在です。本作には、全体的に長めのロードを挟むシーンが多くあり、RPGの肝となるバトル前ロードと演出もやや長めだったのです。発売当時は、ハードへのインストール機能がなく、ディスク4枚の入れ替えを強いられていたこともあり、「テンポの悪さ」はたびたび話題になりました。
後に、Xbox360と本作に、インストール機能が実装され、ディスクの入れ替えはなくなり、ロード時間もずいぶんと短くなりました。もともと、戦闘のアクションなどをしっかりと見せてくるタイプのRPGなので、演出が簡素なゲームや、演出カットなどを搭載したゲームに比べるとややテンポは遅めなのですが、それでもこの変化は劇的なものでした。筆者は、『ロストオデッセイ』をインストール対応前と後で、今までに2回遊んでいますが、インストール後の本作はまさに神ゲーでした。

△ディティールの作り込みが凄まじい『ロストオデッセイ』。

Xbox360のインストールで驚かされた変化から、さらに進化を遂げたのがXbox One Xで遊ぶ『ロストオデッセイ』です。ロード時間はもちろん、戦闘前の演出もさらに短くなっています。文章では伝わりにくいかもしれませんが、インストールしていないxbox360版の半分以下の時間です。インストール済みのものと比べても、明らかに早くなっています。もともと、物語に重きをおいたRPGなので、まったり遊ぶことに適した作品ですが、ロードのストレスから解き放たれたことで、そのドラマティックな物語により専念できるようになっています。

「不死者」である主人公のカイムが本作の中で向き合う物語は、ずしりと響く重いものになっています。不死者であるがゆえに抱える虚しさと、長い時を生きても失われない芯と熱さのコントラストに引き込まれる人も多いはず。本作の製作総指揮は『ファイナルファンタジー』の生みの親である坂口博信さん、音楽は植松伸夫さん、キャラクターデザインは井上雄彦さん。超豪華製作陣による、Xbox360を牽引するために製作されたとも言える大作は、今の時代も色あせていません。物語を描く表現は今見ても凄みを感じますし、ディティールも素晴らしい。街やダンジョンを歩くだけで、不思議な高まりを感じます。(ちなみに、Xbox Oneの後方互換では、坂口博信さんが手がけた『ブルードラゴン』も遊べます。)

△本作の主人公・カイム。1000年の時を生きる不死者。過去の記憶は失われつつある。

そして、カイムの過去を描いた「千年の夢」というコンテンツも、是非ゲームをプレイしながら、その全てを見て欲しい。「千年の夢」は、1000年の時を生きるカイムの記憶を描いたノベル形式のショートストーリーで、作家の重松清さんが手がけられたものです。ゲーム内で特定の条件を満たしたり、ふとした出来事とリンクしてこのコンテンツが解放されていくのですが、プレイヤーはこのコンテンツに触れることで、一人の人間の生死を看取ってなお有り余る時を生きてきたカイムの人生観や人柄をより深く理解していきます。そして、「現在」を冒険するカイムの心情が、なんとなく想像できるようになったとき、本作にぐっと引き込まれていることに気づくはず。なお、この『先年の夢』は書籍化もされており、講談社文庫から『永遠を旅する者 ロストオデッセイ 先年の夢』として刊行されています。

△こちらが「千年の夢」。ゲームの中で特定条件を満たすことで解放されていきます。

バトルに関しては、コマンド選択式の今となってはややクラシックなスタイルですが、ゆるいタイミング押しを成功させることで行動の効果を増大させる「エイムリング」や、前衛を「壁」として使うシステムなどがほどよい変化をもたらしてくれます。ボスについては、攻略法を練らないとかなり厳しい戦いを強いられる相手も多いので、攻略情報なしで遊べば歯ごたえのRPGとして楽しめます。やりこみ要素なども多く、ダウンロードコンテンツ(現在も販売継続中)なども用意されています。

ストーリー、バトル、RPGとして大事な部分を丁寧に作り込んだ傑作、まだ遊んでいないという人はもちろん、Xbox360で遊んだという人にも、是非もう一度この機会に本作を遊んでもらいたいですね。そういう筆者はまだ始めて10時間程度なのですが、今週中にクリアーしてしまおうと思っています。終わったら『ブルードラゴン』もやるぜ!

△キャラクターの表情描写は、今見ても圧倒されます。ヤンセンの顔芸、やっぱりたまらなくイイですね。

Xboxというハードには財産がたくさんあります。それらが今、リマスターと言ってもいいのではないかと思うほどのクオリティで、後方互換に落とし込まれているのは嬉しい限りです。公式サイトでは控えめに「下位互換性」と書かれていますが、もっと格好いいネーミングでも良かったのではと思うくらいです。
Xbox One Xは、日本国内においては、新作タイトルに乏しく、ダブルプラットフォームの作品ではやや勢いがなかったりもしますが、過去に目を向けるとこれほど素晴らしいハードはないのではと感じます。おれのようなゲーマーからすると、ゲーム棚に眠っていたタイトルが新たなに息を吹き返すのは嬉しい限りですし、Xboxビギナーの方には過去の名作がリーズナブルに遊べるのも幸せなことだと思います。
Xbox One Xの購入に興味ありという方は、これから、だけではなく、これまでにも注目するのも良いかもしれません。まだまだ、後方互換に対応して欲しいというタイトルはたくさんありますから、新しい互換タイトルがきた時に「新作」のように喜べる不思議なハードです。

Xbox One 後方互換タイトル一覧(公式)

後方互換はいいぞ!

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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