3月10日『メダロット ガールズミッション』という、ギャルゲーを心から愛するおれ(浅葉)と大久保ゴジラのためのゲームが発売された。この作品は1997年から始まった『メダロット』シリーズの最新作かつ、女の子たちが”メダロット”でバトルするという、完全のおれたちのための作品なのだ。しかも、ローカル対戦では2on2の4人対戦、オンラインでは2人対戦が楽しめるというではないか。
そして、美少女、対戦、多人数ときたら、トリプル役満。ゲームを最大限に楽しむ集団、ゴジラインの出番だ。これは、おれと大久保ゴジラ以外にも買わせるしかない。と、なると、まずは買わせるのは、この男からだ。
おれ「おう、ナカジマ、『メダロットガールズミッション』買おうぜ」
ナカジマ「サザエさん風味に誘ってくるのやめろ。『メダロット』っておもしれえの?」
おれ「今までのシリーズとはだいぶ変わってそうだからわからないけど、面白いと思うけどね。今作はアクションゲーム寄りだから、対戦も熱いはず」
大久保ゴジラ「過去作の『メダロットデュアル』に近い感じみたいですよ。アクション自体はシンプルで遊びやすいですけど、カスタマイズが豊富なので、プレイに変化をつけられるのが魅力ですね」
おれも大久保ゴジラも、とりあえずこのゲームのウリである”バトル”部分をPRする。
ナカジマ「闘うだけならいいんだけど、育成とかあんま得意じゃないんだよな。公式サイト見る限り、パーツを集めたりとかいろいろある。おれは、始めて5秒で対戦したい」
おれ「まぁパーツ集めるのはやりこみ要素だけあって、時間かかるわな」
ナカジマ「集めてる途中で投げ出しちゃいそうなんだよねえ」
格闘ゲームジャンキーのナカジマは、キャラクターを出現させる作業や、レベルを上げて強化することを極端に嫌う男。長年の付き合いから、こうなることは流れ的にわかっていたので、こちらも、秘策を用意して迎え撃つ。
おれ「まぁ今、画像送るから見てみてよ。これは、超技でフィニッシュしたときの画面だ」
ナカジマ「買うわ」
みや「買います」
かっての『龍虎の拳』、『キング・オブ・ファイターズ』を愛しているナカジマに、脱衣フィニッシュが響かないわけがない。どんな感想よりも説得力のある必殺の”一枚”が、ナカジマだけでなく、『ドラクエビルダーズ』でリア充アピールをしてくる”みや”にも突き刺さった。ゴジラインはゲームを最大限に楽しむ集団であり、救いがたきオタクの集まりなのだ。
大久保ゴジラ「皆さんはどっちのバージョン買うんです?自分はクワガタバージョンです。男といえば、クワガタみたいなところありますからね」
おれ「めぐみちゃんの八重歯がおれを誘ってる気がしたから、カブトだね。可愛すぎるわこの娘。早く負けて脱げるとこみたい」
ナカジマ「このゲーム、負けても楽しそうだな。おれはクワガタいくよ。この青い髪の女の子『とらドラ!』の亜美ちゃんのオーラ感じる」
みや「どうするか迷いますね。今日中にダウンロード版買っておきます」
おれ「は?」
大久保ゴジラ「もしかして、情弱っす?」
みや「え?」
ギャルゲーとキャラゲーにはうるさいおれと大久保ゴジラ。新メンバーみやの世間知らずな発言に、反射的に煽りが飛び出す。本作には、パッケージ版だけのお得な特典・ビジュアルブックという神アイテムが存在することを知らないなんて。
大久保ゴジラ「これないと、”やりこめ”ないですね。版権絵とか載ってるんで、マストアイテムです」
おれ「ちなみにバージョンによってついてくる冊子の内容が違うから気をつけろ。おれはクワガタバージョンにもめぐみちゃん載ってたら困るから、両方買ったわ」
ナカジマ「サイコパスじゃん」
みや「パッケージ版買います。目が覚めました」
こうして、ゴジライン内に、ガールズミッション部が結成された。そして、それに呼応するように、身のまわりの萌え豚フレンズたちも購入したようだ。身内まわりで、一人も『メダロット』のやりこみ勢がいないので、手探りで進めることになりそうですが、おれたちはきっと、誰かを脱がせるために戦うでしょう。
ガールズミッション、スタート!