【プレイレポート】有村雛絵ちゃんが好きなら『カオスチャイルド らぶChu☆Chu!!』を遊ぶしかない

ネタバレよりも早くクリアーすることで、ネタバレを防止することに情熱を燃やす男・浅葉です。
今回の記事では、『カオスチャイルド らぶChu☆Chu!!』のプレイレポートをお届けします。
記事中で大きなネタバレはしていませんが、画像などは作中のものを使いまくっていますので、まっさらな状態で遊びたいという方はクリアー後にお読みください。

△本作は、『カオスチャイルド』のキャラクターと世界観を”ギャルゲー”方面で全力で振り切ったものとなっています。主人公の妄想も含めて、ヒロインの発言もかなり激しい。既婚者(35歳)のおれとしては、奥さんの隣でプレイするにはなかなか圧のある作品でした。

本作は『カオスチャイルド』のスピンアウト的な作品で、本編を遊んだ人に向けたものとなります。サイコサスペンス『カオスチャイルド』を遊んでいることを前提とする作品でありながら、本作の内容としては「ヒロインたちとラブラブ(死語)になれちまうぜ」というものなので、サスペンスを求める方にはちょっと刺激が薄めです。しかし、タイトルにある「らぶChu☆Chu!!」を求めるのであれば、凄まじくパワフルな作品となっています。
そんな具合なので、ギャルゲーテイストがかなり強めで、考察や疑問を持つことなく楽しめる部分がほとんどなのですが、物語としては本編のラストに絡むものなので、ほんのちょっとだけ”サスペンス”にもなっています。どういった経緯で繋がるのかは伏せますが、『カオスチャイルド』に衝撃を受けた人、やられた人が遊べば、ギャルゲー要素以外にもおっと思うところがあるかもしれません。

△『カオスチャイルド』本編で発生したものと”似た”事件が発生しますが、どれもこれも「お笑い沙汰」程度のものにとどまっています。こうした”違い”をもたらしたのが何なのかは、物語中で明らかになります。

△本作の物語全体にかかるキーワード”因果律”。ギャルゲー的物語のスパイスとして楽しめる伏線もはられています。

ストーリーは、『カオスチャイルド』ファンにはおなじみの妄想トリガーと、今作からの新要素”Yes or NOトリガー”を使って分岐していきます。Yes or Noトリガーを含めて、それほど難しい分岐はないので、本編よりはだいぶカジュアルに遊べますが、シナリオのボリュームはなかなかのもの。ヒロインたちとノーマルエンドを終えた後に見られるトゥルーエンドと、その後に見られるヒロイン別のグッドエンドが存在します。

△ポジティブな妄想をする、ネガティブな妄想をする、妄想をしないという「選択」をプレイヤー側で決定する”妄想トリガー”を使って物語が分岐していきます。分岐フラグの条件は非常に簡単なので、気軽に遊べます。

△こちらが本作オリジナルの”Yes/Noトリガー”。雑誌などでよく使われる、Yes/Noによって分岐していくタイプ別診断のようなものです。こちらも、分岐の仕組みは簡単。基本はギャルゲーなので、クリアーまでに苦労することはないはず。

おれ自身は、心から愛する有村雛絵ちゃんが出ているので、昂りながら遊ばせてもらいました。

△俺の中でゲーム業界ツインテールキャラランキング最高峰にいらっしゃる有村雛絵ちゃん。このキャラクターの素晴らしさについて書き始めると一生終わりませんが、見た目はもちろん、非常に繊細な性格が良いんですよね。彼女がいることで『カオスチャイルド』の物語に深みが増し、水が生まれ、生命が生まれ、俺は喜んでいるとそういうわけでございます。

サイコサスペンス『カオスチャイルド』からは想像もつかない、有村雛絵ちゃんルートの素晴らしきことよ!
基本的には本作はいろんな妄想をしちまうぜというおバカゲーなので、はー萌えるーといった具合で楽しめます。
物語もギャルゲー展開すぎるでしょうというベタな流れも多いですが、本作に関してはこれでいい!
非常に厳密な目で見るとですね、本編からキャラクター変わってるんじゃないかとか、ギャルゲー的描写の部分で過剰な演出やデフォルメを感じたりする部分もあるのですが、これについては、本編のシリアスなシーンの印象が強すぎたせいもありそうです。本編のギャルゲー的妄想シーンを見てみると、ヒロインたちはかなり明るいイメージで描かれていますが、プレイヤーの頭に残っているのは、ちょっと切ないシーンだったり、怖いシーンだったりすることが多いので「ギャップ」を強く感じてしまうのかもしれませんね。あとは、本編のイベントCGは、キャラクター単体というよりは、状況や雰囲気を合わせて描くものに印象的なものが多かったというのも原因としてありそうです。

△イベントシーンは、やや演出が過剰なせいか、人によってはデフォルメが強めに見えるかもしれません。

まぁそんな難しい話はどうだっていいんです。
雛絵ちゃんがトレードマークであるツインテールを解くシーン。
これだけでもう俺はこのゲームが神ゲーに感じます。

△神シーン。ちょっとお胸の方とかギャルゲー的マジックがかかっているように感じますが、そんなことはどうでもいい。女神。かわいい。愛おしい。

ギャルゲーにおいて、ツインテールキャラクターがツインテールを解いてしまうことが正しいのかどうか。
これは非常に難しい問題です。眼鏡っ子が眼鏡をかけたまま過ごすのがいいのか、たまに外すのがいいのか。
『ときめきメモリアル』の如月さんがエンディングで眼鏡を外すことが許されるのかどうかという古の問題も、答えは出ませんでした。

twitterで出来心で聞いたアンケートを見る限りでも、その答えは出ません。
多数の方が、ほどいたところも見たいと答えていますが、20%を超える人が、ツインテールで居続けてほしいと願っているのです。
もしかしたら、20%こそが、ツインテールジェントルマンなのかもしれません。
それでも俺は、このゲームのツインテールをほどく勇気を推しておきたい!
最高のタイミングで、最高の描写をともなってほどかれるツインテールよ!
俺はツインテールを好物とする35歳成人男子ですが、「ほどいたところもあって良い」派閥です。しかし、物語が重視されるアドベンチャーゲームにおいては、生半可な所ではツインテールをほどいてほしくないとも強く思っています。そこへ行くと、この『カオスチャイルド らぶChu☆Chu!!』のツインテールの解くタイミングは”最高”なのです。有村雛絵ちゃんファンのおれとしては素晴らしき作品でした。

△本作『カオスチャイルド』のヒロインファンに向けたファンディスクと言ってしまっても過言ではありません。

そんなわけで、雛絵ちゃんファンなら必ず遊んでほしいアイテムですし、他のヒロインファンの方も、「ギャルゲー」としてお楽しみいただけるかと思います。
ただ、2017年4月3日現在、「山添うき」ちゃんと「久野里澪」ちゃんに関しては個別ルートがないと思われます(俺がトロフィーコンプリートをした時点では発見できませんでした)。隠しルートとしてあればと思うのですが、現状そういう報告もありません。世莉架、雛絵ちゃん、乃々、泉里、結衣については個別ルート(一部重複あり)があるので、うき、澪ファンにとっては少しもどかしい作品かもしれませんが、その他スピンアウト展開などで救われてほしいですね。プレイステーション公式のソフト紹介には、”追加コンテンツ対応”とありますが、まさかのDLCでも大歓迎!

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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