ネタバレよりも早くクリアーすることで、ネタバレを防止することに情熱を燃やす男・浅葉です。
今回の記事では、『カオスチャイルド らぶChu☆Chu!!』のプレイレポートをお届けします。
記事中で大きなネタバレはしていませんが、画像などは作中のものを使いまくっていますので、まっさらな状態で遊びたいという方はクリアー後にお読みください。
本作は『カオスチャイルド』のスピンアウト的な作品で、本編を遊んだ人に向けたものとなります。サイコサスペンス『カオスチャイルド』を遊んでいることを前提とする作品でありながら、本作の内容としては「ヒロインたちとラブラブ(死語)になれちまうぜ」というものなので、サスペンスを求める方にはちょっと刺激が薄めです。しかし、タイトルにある「らぶChu☆Chu!!」を求めるのであれば、凄まじくパワフルな作品となっています。
そんな具合なので、ギャルゲーテイストがかなり強めで、考察や疑問を持つことなく楽しめる部分がほとんどなのですが、物語としては本編のラストに絡むものなので、ほんのちょっとだけ”サスペンス”にもなっています。どういった経緯で繋がるのかは伏せますが、『カオスチャイルド』に衝撃を受けた人、やられた人が遊べば、ギャルゲー要素以外にもおっと思うところがあるかもしれません。
ストーリーは、『カオスチャイルド』ファンにはおなじみの妄想トリガーと、今作からの新要素”Yes or NOトリガー”を使って分岐していきます。Yes or Noトリガーを含めて、それほど難しい分岐はないので、本編よりはだいぶカジュアルに遊べますが、シナリオのボリュームはなかなかのもの。ヒロインたちとノーマルエンドを終えた後に見られるトゥルーエンドと、その後に見られるヒロイン別のグッドエンドが存在します。
おれ自身は、心から愛する有村雛絵ちゃんが出ているので、昂りながら遊ばせてもらいました。
サイコサスペンス『カオスチャイルド』からは想像もつかない、有村雛絵ちゃんルートの素晴らしきことよ!
基本的には本作はいろんな妄想をしちまうぜというおバカゲーなので、はー萌えるーといった具合で楽しめます。
物語もギャルゲー展開すぎるでしょうというベタな流れも多いですが、本作に関してはこれでいい!
非常に厳密な目で見るとですね、本編からキャラクター変わってるんじゃないかとか、ギャルゲー的描写の部分で過剰な演出やデフォルメを感じたりする部分もあるのですが、これについては、本編のシリアスなシーンの印象が強すぎたせいもありそうです。本編のギャルゲー的妄想シーンを見てみると、ヒロインたちはかなり明るいイメージで描かれていますが、プレイヤーの頭に残っているのは、ちょっと切ないシーンだったり、怖いシーンだったりすることが多いので「ギャップ」を強く感じてしまうのかもしれませんね。あとは、本編のイベントCGは、キャラクター単体というよりは、状況や雰囲気を合わせて描くものに印象的なものが多かったというのも原因としてありそうです。
まぁそんな難しい話はどうだっていいんです。
雛絵ちゃんがトレードマークであるツインテールを解くシーン。
これだけでもう俺はこのゲームが神ゲーに感じます。
ギャルゲーにおいて、ツインテールキャラクターがツインテールを解いてしまうことが正しいのかどうか。
これは非常に難しい問題です。眼鏡っ子が眼鏡をかけたまま過ごすのがいいのか、たまに外すのがいいのか。
『ときめきメモリアル』の如月さんがエンディングで眼鏡を外すことが許されるのかどうかという古の問題も、答えは出ませんでした。
ギャルゲー友達(35)と論争になった事柄について、アンケートを取ってみます!ギャルゲーにおいてツインテールキャラクターは、作品中どうあるべきか。
— GZL|浅葉 (@asabataiga) April 3, 2017
twitterで出来心で聞いたアンケートを見る限りでも、その答えは出ません。
多数の方が、ほどいたところも見たいと答えていますが、20%を超える人が、ツインテールで居続けてほしいと願っているのです。
もしかしたら、20%こそが、ツインテールジェントルマンなのかもしれません。
それでも俺は、このゲームのツインテールをほどく勇気を推しておきたい!
最高のタイミングで、最高の描写をともなってほどかれるツインテールよ!
俺はツインテールを好物とする35歳成人男子ですが、「ほどいたところもあって良い」派閥です。しかし、物語が重視されるアドベンチャーゲームにおいては、生半可な所ではツインテールをほどいてほしくないとも強く思っています。そこへ行くと、この『カオスチャイルド らぶChu☆Chu!!』のツインテールの解くタイミングは”最高”なのです。有村雛絵ちゃんファンのおれとしては素晴らしき作品でした。
そんなわけで、雛絵ちゃんファンなら必ず遊んでほしいアイテムですし、他のヒロインファンの方も、「ギャルゲー」としてお楽しみいただけるかと思います。
ただ、2017年4月3日現在、「山添うき」ちゃんと「久野里澪」ちゃんに関しては個別ルートがないと思われます(俺がトロフィーコンプリートをした時点では発見できませんでした)。隠しルートとしてあればと思うのですが、現状そういう報告もありません。世莉架、雛絵ちゃん、乃々、泉里、結衣については個別ルート(一部重複あり)があるので、うき、澪ファンにとっては少しもどかしい作品かもしれませんが、その他スピンアウト展開などで救われてほしいですね。プレイステーション公式のソフト紹介には、”追加コンテンツ対応”とありますが、まさかのDLCでも大歓迎!