【取材レポート】コロプラでVR格闘ゲーム『STEEL COMBAT』を遊んできた!

Oculus Rift向けVRロボット格闘ゲーム『STEEL COMBAT』に興味シンシンのゲームを最大限に楽しむ集団・ゴジライン。大好きな格闘ゲームというジャンルに、ゲームの未来を感じさせてくれるVRがあわさったゲームとは、一体どんな遊び心地なのか。いろいろなことが気になって仕方がないおっさんゲーマーの浅葉とナカジマが、コロプラで『STEEL COMBAT』を体験してきた!

『STEEL COMBAT』とは
コロプラ×エイティング発のOculus Rift対応のVR格闘ゲーム。360度全方位を見渡せる仮想現実世界ならではの闘技場を舞台に、個性豊かなロボットたちを操作して戦う。プレイヤーはコントロールパッド(Xbox Oneコントローラー)で自律型ロボット「VR(Voluntary Ranger)」を操作し、対戦相手の体力ゲージを0にすると勝利となる。地上戦はもちろん、上段、中段、下段などをちりばめて戦う近距離戦は、格闘ゲーマーにおなじみの2D対戦格闘風となっている。遠距離では、遠距離モードという遠距離攻撃を中心とした戦闘モードへと移行することが可能。近距離と遠距離のモードを状況に応じて使い分けることが勝利のカギとなる。オンライン対戦モード、最大6人まで参加可能な観戦モードを備えた本格派格闘ゲーム。8月17日よりOculus Storeにて配信開始。価格は3990円。

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△2D格闘ゲーム風のプレイフィールだが、VRを活かした広大なフィールドで繰り広げられるバトルは新体験に満ちている。”ガチ”の格闘ゲームプランナーが設計した、骨太なタイトルだ。

※以下は、本作のバトルの模様を収録した動画となっている。実際にVRで見ると、画面の雰囲気は大きく異なるので、キャラクターの動きや、試合展開の参考にしてもらいたい。

『STEEL COMBAT』をアソビにいく

浅葉:『STEEL COMBAT』でナカジマをボコるわ。早くゲーミングPCとOculus Riftを買え。

ナカジマ:めちゃ興味はあるんだけど、メディアに出てる画像だけじゃ正直よくわからんのよね。格闘ゲームはなんでも買う派のおれだけど、ゲーミングPCとOculus Riftは大きな買い物だから、慎重にいきたい。

浅葉:そんな君に朗報がある。なんと、今回は、コロプラさんのご厚意で『STEEL COMBAT』を遊ばせてもらえることになった。

ナカジマ:マジで。それ仕事なん!?ついにゴジラインにも仕事が来たか。

浅葉:いや、遊びにいくだけ。おれの交通費、徳島東京間も自腹です。

ナカジマ:あんたゲームしに来るためだけに飛行機乗るの好きだな。

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△ロボットたちの動きは個性に富んでおり、機体を変えるだけでまったく異なるゲームを遊んでいるような感覚を味わえる。

いざ、コロプラへ

いろいろな奇跡が起き、コロプラさんに『STEEL COMBAT』を遊びにきた浅葉とナカジマ。せっかくコロプラさんに遊びに行くんだからと、『白猫テニス』を始めてみたら、睡眠時間がガリガリと削られ、寝不足気味で恵比寿の地を踏みしめました。

ナカジマ:しかしよくこんな提案を受け入れてくれたね。どんな交渉をしたの。

浅葉:”遊びたい”、”記事にしたい”ってワーワーいってた。twitterにも書いた。今日は他のメディアと一緒だけど、おれとあんたはただ遊ぶだけ。

ナカジマ:あんた本当に社会人なのか時々疑わしいよ。なんか今日もハワイにバカンスに来たような格好だし。

浅葉:遊び終わったあとは、恵比寿でシュワっとビールでもいきたいね。

ナカジマ:しかし、コロプラ×エイティングってマジ楽しみだね。エイティングの手がけてきた格闘ゲームは、キャラクターゲーム含めてかなりの数遊んできたけど、”ぶっ飛んだ技”がぶつかり合うゲームで楽しいものばっかりだった。

浅葉:お祭りゲーといえば、エイティングというイメージだね。システムや技の発想がとにかくすごくて、こんなの見たことないってのが多いんだよね。でも、さすがに今回はコロプラさんとのチームだから、おとなしめになってるんだろうか。

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△演出やヒット音など、爽快感を演出する要素にもこだわりが詰め込まれている。

格闘ゲーマーはトレモから

△(写真左から)エイティングのプロダクト開発部チューニングチームディレクター徳田拓氏と、コロプラのKuma the Bear開発本部エンジニア ヨッシー氏。

浅葉:今日はよろしくお願いします。『STEEL COMBAT』、めちゃくちゃ楽しみにしてきました!

ヨッシー:もうセッティングできているので、是非遊んでみてください。まず、一人用モードでいいですか。

浅葉:トレーニングモードという文字が見えたので、まず、トレーニングモードを遊びたいです。コンボ(連続技)を調べておけば、ナカジマもボコれるはずなんで。

ヨッシー:いきなりトレーニングモードですか(笑)わかりました。存分に練習してください。

ナカジマ:これ、本当に仕事じゃないことがあんたの今の発言でわかったわ。他のメディアさん一人用モードやってるよ。

浅葉:格闘ゲーマーはまずトレモから。これ常識だから。

トレーニングモードを終えた
おっさんゲーマー二人

浅葉:VRをどういう風に使うのか楽しみにしていたんですが、これは全くの想定外でした。360度全方位バトルと言われている通り、実際に体を動かして、視点を移動させるんですね。2D格闘ゲームのリングが、ぐるっと円を描いているようなイメージなんですね。

ヨッシー:プレイフィールは、2D格闘ゲームを意識しました。ただ、キャラクターが飛び出してくるというのでは面白くないので、どこかにVRならではの要素を入れようと考えていった結果、今の360度バトルという形に落ち着きました。実際に自分の目でキャラクターを追いかけるので、くるくると回る椅子に座ってプレイしていただきたいですね。

浅葉:首が疲れるかなと思いましたが、これはこれで新鮮で心地よいプレイ感ですね(笑)

ナカジマ:遠距離、近距離で戦い方がガラリと変わるのが面白いですね。遠距離が、シューターゲームのような感覚なのに対して、近距離はがっつりとした2D格闘ゲームになっているんですね。

ヨッシー:近距離では、空中コンボ、起き攻めなどの要素もあります。キャラクターによって近距離、遠距離でできることが大きく変わるように設計しているので、スタンダードなキャラクターもいれば、他の格闘ゲームを遊んでいる人も驚くようなキャラクターもいます。

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△遠距離モードという、遠距離攻撃に特化したモードが用意されているのも本作の特徴。近距離と同じく、ロボットごとに大きく性能の異なる技が用意されている。

浅葉VS開発

ヨッシー:そろそろ動きにも慣れてきたと思うので、対戦してみましょうか。相手はナカジマさんでいいですか。

浅葉:僕とナカジマが対戦してしまうと、うるさくてご迷惑をおかけすると思うので、今日は開発の方と対戦させてください。

ヨッシー:開発というと、バトルプランナーですか?

浅葉:ハイ、“仕上がった”ので。

ヨッシー:じゃあ徳田さん、お願いします。ちなみに、徳田さんはものすごく強いですよ(笑)

浅葉:徳田さんって人、どこかで見たことあるよね。

ナカジマ:あるね。あの人の作るゲーム、スーパーアーマーの技のヒットストップが超短いような気がするんだけど。

浅葉:おれの中では、“スーパーアーマー徳田”として認識してるよ。相手にとって不足なし。でも、ヨッシーさん。おれらももの凄く強いんで、安心してください。

ナカジマ:あんたのその謎の自信、どこから来るの。

ヨッシー:徳田さん、本気でお願いします(笑)

徳田:わかりました。

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△ナカジマが思わず”かっけえ”と言葉を漏らした登場シーン。実際にVRで見ると、写真以上の迫力だ。

ナカジマ:登場シーン超かっけえ。

浅葉:うおおお!ガードできない!

ヨッシー:今のはガード方向が逆になっていますね。”めくり”です
(※めくり:格闘ゲームで、ガード方向が入れ替わることを表現するスラング。)

浅葉:起き攻めスゴイ!

ヨッシー:今のはおそらく正面ガードですね。画面端でダウンをとられると、非常に厳しい状況が続きます。画面の位置によっても、戦略が変化するんです。

ナカジマ:ヨッシーさんの解説が的確すぎて若干ひいてます。あと、徳田さん、浅葉さんを倒してニコニコしてます。

ヨッシー:作っている側が楽しくないと、遊んでもらって面白いものはできないですからね。徳田さんはもちろん、僕も格闘ゲームが大好きなので、とにかく自分たちが楽しいものを作ろうという意識で、開発に取り組んでいました

浅葉:うおおおおー!!何今のガードしたんだけどくらった!?

ナカジマ:今、ヨッシーさんめっちゃいいこと言ってるのに、話を聞け。

ヨッシー:今のは投げ判定の超必殺技ですね。浅葉さんが「知らない」ことを最大限に活かしてきましたね(笑)

ナカジマ:浅葉さん、3連敗。ラウンドすらとれてないが。

ナカジマvs開発

ナカジマ:浅葉さんのプレイでこのゲーム、“わかった”わ。おれに変われ。

浅葉:ほう。徳田さんに勝てると。

ナカジマ:おれも格闘ゲームとともに生きてきた男だからね。既に“仕上がった”。このゲーム、おれの最も得意な2D格闘ゲームをベースにして作ったことを後悔させるよ。
(※仕上がった:対戦型ゲームでよく使われるスラングで、戦術、戦略が完成したことを示す。しかし、ゴジラインにおける”仕上がった”は大抵、とりあえず戦いに持ち込めるレベルの雑でワンパターンな戦術ができたことを指す。浅葉、ナカジマは、すぐに”仕上がった”と連呼する。)

浅葉:なんと頼もしい。いけ、ナカジマ。開発をわからせてこい。

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△2体に分離して攻撃できるロボットも存在する。徳田氏のスーパープレイに、浅葉とナカジマは1勝もできず。

ナカジマ:うおおおー!何いまの連続技。浮かせ直してたけど。めちゃくちゃ減ってる!

ヨッシー:空中コンボで叩き付けて、バウンドしたところをもう一度追撃しています。この作品は、試合展開がスピーディなので、コンボができる人同士でやると、あっという間に決着がつくこともあります

ナカジマ:敵が二体に分かれた。なにこれ!

ヨッシー:そのキャラクターは、分離できるのが特徴です。格闘ゲーマーの方は、こういうのが好きだろうと思って入れました。

ナカジマ:こういうのは好きだけど、今日に限ってはわからん殺しが酷いです。

浅葉:ナカジマが椅子にすわってぐるぐるまわってるの、かなり面白い。

ヨッシー:視点の移動をするときは、どうしても体が動きますからね(笑)その動作も、”楽しい”と思う頻度に調整しています。

※以下はプレイ中のナカジマを撮影したタイムラプス動画です。撮影したものを数倍速で再生しているため、実際の動きはもっと緩やかです。


浅葉:しかし、開発に”ハメられる”ってすごく斬新な体験だよね。

徳田:これはハメじゃないんで安心してください。対策はちゃんとあります。
(※ハメ:格闘ゲームにおいて、特定の行動で相手が脱出困難な状況を継続する戦術を指すスラング。)

浅葉:どういう対策ですか?

徳田:自分で探してください。

浅葉&ナカジマ:ハイ。スパルタすぎるこの開発者。

浅葉&ナカジマの
プレイインプレッション

浅葉:VRを前面に押し出したゲームだろうと思ってたんだけど、これ、めちゃくちゃ格闘ゲームしてるね。

ナカジマ:おれらみたいな2D格闘ゲーマーは、近距離がしっくりくるけど、遠距離モードの弾を撃ってる感覚もたまらないね。遠距離モードは、アクションゲーム得意な人がやると凄い動きができそう。

浅葉:どうですか。買う気になりましたか。あなた最近ゲームの大会で優勝して賞金ももらってたでしょう。賞金、Oculus Rift、『STEEL COMBAT』。これ、完全に”連続技”でしょ。

ナカジマ:対戦相手がいるなら是非買いたいね。でも、これだけ開発陣が“わかってる”ゲームって楽しいね。話を聞いてみたい。

浅葉:今日はわかってる開発陣に、“わからされた”けどね。ヨッシーさんと、あのどこかで見たことある怖そうなエイティングの人に、是非、インタビューさせてもらおう。

ナカジマ:なんだかメディアみたいになってきた。

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△距離や状況によって大きく戦い方が変わるのも本作の特徴のひとつ。遠距離モードでは、シューティングゲームのような弾幕を展開することも可能だ。

ゴジラインが聞く!
VR格闘ゲームができるまで

浅葉:今日は本当にありがとうございました。遊ばせてもらうまでは、VRで格闘ゲームって、正直どうなんだろうと思っていたんですが、本当に文句なしに面白かったです。格闘ゲームファンとしては、これだけがっつりと「対戦」を意識した作品が、コロプラさんから出てきたのが意外でした。

ヨッシー:そう言っていただけると嬉しいです。最初は、ライトな格闘ゲームにしようという案もあったんですよ。格闘ゲームの雰囲気が楽しめればいいのかなと考えたときもありました、でも、せっかくエイティングさんとやるんですから、「本気」をみてみたいと思ったんです。僕自身、格闘ゲームが好きなので、しっかりしたものを遊んでみたいというのもありました。

浅葉:本作は、Oculus Rift専用作品としてリリースされますが、なぜこのデバイスを選んだのでしょうか。

ヨッシー:Xbox Oneコントローラーが操作デバイスとして付属しているからですね。格闘ゲームというジャンルを考えたときに、やはりデバイスは問題になると思ったんです。VRデバイスはいくつかでていますが、その中で、今までのゲームと大きく異ならない操作感を出せるのが、Oculus RiftとXbox Oneコントローラーだったんです。

浅葉:格闘ゲームというと、アーケードスティックというイメージが強い方もいると思うのですが、ゲームパッドベースで開発するうえでこだわったことなどはありますか。

ヨッシー:必殺技コマンドに関しては、ゲームパッドとの相性を考えて、超必殺技のみにしました。超必殺技は、236コマンドにして、こちらも簡単にしています。

徳田:キャラクターゲームなどを開発した経験もあって、格闘ゲームをパッドで作ることには、あまり抵抗がなかったんです。ただ、格闘ゲーマーの方が遊んだときに、ゲームパッドだから”浅い”ゲームだなと感じてしまうのは避けたかったので、技の数や性能にはこだわりました。

浅葉:遊んでみると、そこはすぐにわかりました。ゲームパッドでこれほどの動きができるのかと、徳田さんのプレイを観て驚きました。ゲームパッドを想定した簡単操作のゲームって結構あるんですが、面白いものもあれば、中には歯ごたえがなくてつまらないものや、キャラクターの技が少なく感じるものも多いんですよ。

ヨッシー:徳田さんのプレイを見ていると、まさかあれがパッドでてきているとは思わないかもしれませんね。コンボなんかもガンガン決まってますし。操作のひとつひとつは簡単なんですが、それを組み合わせる自由度のところで、深みを出しています。

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△格闘ゲームを愛するヨッシー氏と徳田氏のタッグだからこそ実現したガチ勢にも突き刺さる『STEEL COMBAT』というプロジェクト。構想ができあがるまでには、さまざまな議論を重ねたそうだ。

浅葉:この作品では、演出と距離感にVRを活用していますが、こういった発想はどこから出てきたものなのでしょうか。

ヨッシー:ただキャラクターが飛び出すだけだと、他にも試みとしてやっていた作品はたくさんありますよね。この作品では、プレイフィールにVRを絡めたかったので、距離を表現する手段としてVRを活用しました。途中の案では、FPS的な視点の格闘ゲームも考えていて、確かにVRとしては面白いものができる可能性もあったのですが、「対戦格闘」として落とし込むには、犠牲にするところが大きくなるので、今の形に落ち着きました。

徳田:FPS的な視点でいくと、スピーディな格闘ゲームにしようとするほど、どうしても「揺れ」や「酔う」といった問題がでてきてしまったんです。そこで、2D格闘ゲーム的なところを伸ばす方向で、VRを活用してみました。

浅葉:3D酔いなどの、VRゲームでよく話題になる問題点にも取り組んでいるんですね。

ヨッシー:弊社はVRという新しいジャンルに、かなり早い段階から注目して、いろいろなテストや開発を続けてきています。この作品はVRならではというわけではなくて、VRを遊びの一要素として使った作品なのですが、そうした経験を活かした部分は多いですね。

浅葉:コロプラ発のVRゲームは、今後もたくさん出てくるのでしょうか。

ヨッシー:はい、そう遠くないうちに、お見せできるタイトルもあります。楽しみにしていてください。

浅葉:トレーニングモードのクオリティにも驚きました。既存のコアゲーマー向けのトレーニングモード以上のものが揃っていますね。

徳田:トレーニングモードは、かなり力を入れて作りました。ウチの社内からは、そこまでやらんでもと言われたんですが、ヨッシーさんががっつりと遊べる格闘ゲームを目指すと言ってくれたので、それに応えたかったんです。自分がいろいろな格闘ゲームを遊んでいて、こういうのがあればいいのにと思った項目は、できるだけ盛り込んでいます。ガード復帰リバーサルなども、当然ありますよ(笑)

浅葉:格闘ゲーマーである自分たちにはめちゃくちゃ嬉しい機能なんですが、そこに力を割くだけの作り込みをしていったんですね。

ヨッシー:作り込みをしたことは確かなんですが、ゲームモードを決めるときに、まず最初に「トレーニングモードは必要ですよね」みたいな話から始めたんですよ(笑)開発期間は限られているので、モードの選定というのは気軽にできないんですが、ここだけは絶対譲れないという気持ちで案を出したら、徳田さんが「絶対入れます」と力強く宣言してくれました。途中、時間の都合で、「トレーニングモードを切るべきか」みたいな議論も出てきたんですが、僕が優先順位を引き上げていましたね(笑)現場から「大変だからなくそうか」みたいな話になっても、絶対に首を縦にふらない人がいるんですよ。それが徳田さん(笑)

浅葉:頼もしい(笑)

ヨッシー:ゴジラインの方々が来て、最初に遊んだのがトレーニングモードだったところに笑ってしまったんですが、自分も格闘ゲームを買ったら最初に遊ぶのはトレーニングモードなんですよ。ここの出来がイマイチだと、コアなユーザーからは「こんなものか」と思われてしまうんです。コアなユーザーの方が遊んで「よく出来てるね」とか「面白い」と発信してもらえば、このゲームが広がる可能性もありますからね。

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△徳田氏のこだわりが詰め込まれたトレーニングモード。充実したメニューの数々に、浅葉とナカジマも「やりすぎでは(笑)」と感心していた。

浅葉:徳田さんにボコボコにやられてしまいましたが、こんなに自由度が高いゲームだとは思いませんでした。自分たちだけで触ってたら、ここまでの面白さは体験できなかったかもしれないです(笑)

徳田:「手加減なしでやれ」という指令もあったんですが、いろいろな動きを見せたかったんです。コアな格闘ゲーマーの方が遊んでも、「おっ」と思うような技がたくさんあるので、是非楽しんでみてください。

浅葉:格闘ゲーマーには一度、是非触ってほしいですね。僕たちはいろいろな格闘ゲームを遊んでいて、面白い作品にはよく出会うんですが、新しいと感じる作品に出会うことって減ってきたんですよ。このゲームって、初めてのプレイ環境と、格闘ゲーマーなら間違いなく引き込まれる対戦の熱さがあわさって、不思議で、新しいプレイフィールをしていますね。

徳田:最初、このゲームを作っているときは、既存の格闘ゲームの頭で作っていたんですよ。でも、途中で、「これはOculus Riftをかぶって調整しないといけない」と考えを変えて、それからはずっとOculus Riftをかぶっていました(笑)

ヨッシー:もうひとつ格闘ゲーマーに刺さりそうなマニアックな話をすると、このゲーム実は90FPSなんですよ。
(※FPS:
frames per secondの略。ゲームの世界では、一秒間に使われている静止画の枚数を指す。)

浅葉:えっ!?最近の格闘ゲームって、60FPSですよね。なぜ90なんですか?

ヨッシー:こだわりですと言いたいところなんですが、そうではなくて、90FPSで作るべしというOculus Riftのレギュレーションなんですよ。それを守った結果、珍しい格闘ゲームになりました。

浅葉:ウチにフレームを調べる達人がいるので、その話を聞くと喜ぶかもしれません(笑)

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△試合を観戦するモードも用意されている。このモードももちろんVRに対応しているので、今までにない”観戦”が楽しめるはずだ。

浅葉:本作には、試合の観戦モードがあるとのことですが、こちらもOculus Riftを使って観戦するのでしょうか。

ヨッシー:観戦ももちろん、Oculus Riftです。自分の目でキャラクターを追いかけていくんです。

浅葉:今までの格闘ゲームにはない観戦が楽しめそうですね。あ、なんか吹っ飛んでいった!横をみなきゃ!みたいな。イベント会場なんかで、全員がOculus Riftをかぶって観戦してるみたいな光景は、ちょっと未来的で面白いかもしれません。

ヨッシー:そういったイベントもいつかやってみたいですね。VRというジャンルは、体験してもらって初めて伝わる魅力も多いですから。

浅葉:今日は、期待以上の体験をさせていただいて、ありがとうございました。いつか、是非今日のリベンジをさせてください(笑)

ヨッシー:お待ちしています(笑)

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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