【2015年のおれたち】飛行機で往復6万円かけてでも対戦したい『ドラゴンボールZ 超究極武闘伝』を攻略する

本記事はインターネットの藻屑と消えた某所で、2015年に掲載された記事である。
記事タイトルは「攻略する」としていたが、記事内容は発売直後のものなので、攻略情報としてはもう全く使えないものばかりだ。

現在のゴジラインにつながる前日譚として読み飛ばしてもらいたい。

△この記事では『ドラゴンボールZ 超究極武闘伝』をとりあげた。アップデート前の、オンライン対戦もなく、トレーニングモードもないバージョンを遊んでいる。

記事掲載時の裏話


この記事を書いたのは2015年6月のこと。アークシステムワークスがニンテンドー3DS用の『ドラゴンボール』キャラゲーを作っているということで期待を膨らませていたものの、発売直前になってオンライン対戦がなさそうな空気が醸し出され、仲間内のプレイヤーたちが購入を見送ることになってしまった。しかし、既に予約を済ませていた浅葉とナカジマはキャンセルではなく、戦うことを選んだ。
オンライン対戦も、トレーニングモードもない世界で繰り広げられた戦いを記録した記事は、意外といろんな人に読まれたような気がする。記事中のスクショを、当時のMiiverse機能を使って無理矢理撮影したのも良い思い出。

ちなみに、後にこのゲームは3DSのソフトとしては異例の大規模アップデートが行われ、なんとオンライン対戦機能やトレーニングモードが実装された。

6月10日
さすがに対戦できんでしょ

2015年6月某日、皆で対戦しようねとあの星に誓ったニンテンドー3DSの格闘ゲーム、『ドラゴンボールZ 超究極武闘伝』にWi-Fi(オンライン)対戦モードが存在しないであろうことが徐々にわかってきた頃、「買うわ」といっていた格ゲー仲間たちは一斉に退却準備を進めていた。「オンライン対戦ないとか、さすがにきちい」、「DSの『ブリーチ』はオンライン対戦できたのに」、「おれが好きなのは『ギルティ』ですし」、「やっぱり据え置きがいいよねえ」とかさまざまな言い訳を盾に一人一人脱落していく……。

しかし、店舗別購入特典のために早期予約をしてしまった男二人には退路などなかった。

なんとこのゲーム、店舗別購入特典でゲーム内で使えるサポートキャラ(バトル中に呼び出せるお助けキャラクター。メインキャラクターの数よりもはるかに多い)が入手できるというのである。そんなことが許されていいのか。許されていいのだ。なぜならこれはキャラゲーだから。

この惑星に残された最後の希望となる二人。
TSUTAYAかイオンかで迷い、最後にTSUTAYAを選んだ、おれ、33歳。
そしてそのゲーム友達であるナカジマ。ちなみにナカジマは、相手を凍らせるというイオン特典のサポートから本作にあるかどうかわからない「メテオスマッシュ」の存在を妄想し、「凍らせたところにメテオスマッシュがつながるイオン最強だろ」という謎の未来予知をしていた。(ナカジマは格闘ゲーム界隈で高名なあの”コイチ”さんですが、実態はおれと同じ適当極まりないおっさんです。以下ナカジマと表記)。

予約をキャンセルしたら、TSUTAYAやイオンのおばちゃんが悲しんでしまう。
そんな人の心がまだ残っていた男たちは、優しさを背負いすぎていて、超サイヤ人になれる可能性しかない。

6月11日AM00:30
オンライン対戦どころかトレモもない

Wi-Fi対戦の存在が明かされないまま、迎えた発売日。

パッケージを開けて、ソフトを差し込むと、そこには、Wi-Fi対戦どころか、トレーニングモードすらない、凛々しきキャラゲーの姿があった。おれ(徳島)とナカジマ(東京)はskypeで会話しながら、せめて攻略はオンラインで進行することにした。お互いにSurfece Pro3で会話しながらプレイする、意識の高さがたまらない。

おれ「店舗別購入特典のサポートは、店舗ごとに隠しキャラクター解放コマンドを教えてくれるだけなんやね。TSUTAYAが弱かったら、他の店舗で買い直すことも考えてたから助かったわ」

ナカジマ「店舗別特典とは一体とか思ったけど、『超武闘伝2』リスペクトのこの姿勢、嫌いじゃない。ただ、Wi-Fiはないことは予想していたけど、トレモがないのは斜め上すぎる」

おれ「最近の格闘ゲームは、親切すぎるトレモをつけてしまったことで、解析が早く終わってしまって、寿命が短いという説もある。このゲームは、現代の格闘ゲームに対するアンチテーゼだ」

ナカジマ「必死すぎる擁護。まぁとりあえず、こういうゲームはキャラ出しからだから、一人用モード進めるわ。最初からほとんどのキャラ出てるような気がするから、あとはブロリーとサイヤ人ゴッド、ビルスくらいかね」

ゲームを遊んでみたところ、システムが少し多めのチーム制格闘ゲームということがわかった。チームメンバーの数をコストの範囲内であればある程度変えられるのが本作の面白みなのだろう。ラディッツやナッパは1、セル5は5、魔人ブウ(悪)は7など、だいたい作品内の強さに基づいてコストが決まっていて、コストが高いほど攻撃力や体力などの基本パラメータも高いようだ。これぞキャラゲーだ。バランスとかしゃらくさいものは置いてきた。プレイヤーキャラクターのほかに、戦いの中でサポート行動を繰り出してくれるサポートキャラクターも存在し、こちらもコストの範囲内でいろいろなキャラクターを選べるのだ。

CPU戦闘はデフォルトで35コストが上限なので、どんな組み合わせのチームでも楽しむことができる。対して、対人戦では、初期設定が15となっており、この範囲で楽しむのが面白いですよと提示してくれているのだろうと解釈することにした。

△プレイヤーキャラクターやサポートキャラクターには、コストが決められています。デフォルトの対戦設定では、コストの制限は15までなので、強そうなキャラクターを2人とかいれるとすぐにオーバーしてしまいます。ここのやりくりも、このゲームの肝のひとつです。

6月11日AM1:00
先人の知恵から深いコンボをパクる

おれ「YYXをホバーダッシュキャンセルしてYXYX空中投げとか、結構面白いなこのゲーム」

ナカジマ「ほんとだ。Yだけで戦ってたわ。あんた攻略はええな」

おれ「某掲示板に体験版やりこんでる先人のコンボがあったからパクっただけ」

ナカジマ「一瞬感動したおれがアホだった。でも確かにキャラによって動きいろいろ違うし、面白い」

おれ「必殺技がSFCの『超武闘伝』ベースならコマンドかと思ったけど、ボタン同時押しとかなのはカジュアルでキッズにはいいかもね」

ナカジマ「DSだしこのほうがいいね。メテオスマッシュがないのは寂しいが」

おれ「メテオスマッシュって言葉が通じるのってもう結構なおっさんだよなと今思った」

▲先人の知恵からパクった空中コンボのおかげで攻略がはかどる。トレモがないから、ひたすらCPU相手に試します。

6月11日AM1:30
隠しキャラクターを出すのがだるい

おれ「ストーリー全クリアでブロリー、アドベンチャークリアで超サイヤ人ゴッド、天下一武闘会クリアでビルスみたいだな。全部で3時間くらいか」

ナカジマ「3時間て……。折れそうだ」

おれ「諦めるな。こういうキャラゲーはだいたい、設定がつええやつがつええ。デフォのキャラ使ってるとそこらへんの中学生にもぼられかねんぞ」

ナカジマ「オンライン対戦がないから、中学生と対戦する機会はたぶんねえ」

6月11日AM2:00
Sランククリアーが無理すぎてキレる

ナカジマ「サポートは、アドベンチャーの各ステージをSランクでクリアすればとれるみたいだけど、最初のバトルからしてAが限界なんだけど」

おれ「クリアーしそうな勢いだけど、Sとか一回も見てない」

ナカジマ「パーフェクトで勝って、超技決めて、サポート使ってもAがいいところだぞ。無限コンボとかないと無理そう」

おれ「ネットにも有益な情報はないな。誰かがSランクを簡単にとる抜け道を見つけてくれるのを待とう。ちなみにTSUTAYAの店舗特典サポートは雑魚だった」

ナカジマ「イオンも完全に空気っぽい」

おれら「予約した意味がなさすぎる」

▲Sランククリアがあまりにも難しすぎる……。

6月11日AM2:30
リアルバトルをすることを決意する

おれ「これ対戦面白そうだな。対戦しにいくわ」

ナカジマ「あんた徳島だろ。こっち東京だぞ」

おれの住む徳島とナカジマの東京は650キロくらい離れている。

おれ「うむ。土曜いくわ」

ナカジマ「なんか仕事とかあるの」

おれ「特にない。飛行機でいくわ。」

ナカジマ「往復いくらすんの?徳島東京間」

おれ「6万くらいかな」

ナカジマ「思想が完全にサイコパス。おれも仕上げとくわ」

6月12日AM9:00
タイトル画面で適当にガチャガチャして隠しキャラクターを出すやりこみ

おれ「タイトル画面でがちゃがちゃやってたら、隠しサポートとか隠しキャラクターがまぐれで出るね」

ナカジマ「一生ガチャガチャやるわ。強いキャラいるの?」

おれ「ここで出るゴジータが200HITとかして、アドベンチャーパートSラン余裕でしたみたいな勢い。これがないとたぶんSランク無理」

ナカジマ「サポートを固定しないとSランクが無理とかいうバランスなわけがないと思いたいが、少なくとも普通の方法では無理だな。そのサポートでゆとろう」

おれ「メインキャラクターも面白いけど、サポートのバリエーション多くて楽しいな。こんだけ数いると、使えないやつもいっぱいいるけど、発生保障だから一定のうざさはある」

▲200HITするゴジータは、アドベンチャーモードSランククリアに大活躍。ただし、このサポートが攻撃を出してくれるかどうかはランダムっぽいので、対戦ではイマイチ。コストも高め。このサポートに、与えたダメージに応じて体力を回復するミッションゲーム限定のアイテムを装備すれば、Sは楽勝。

6月12日20:00
神とブロリー

ナカジマ「同キャラになると寒いから、先にキャラ決めとくか。試合形式は、デフォルトの設定でやろう。コストは合計15までね」

おれ「え、おれは10年前からの超サイヤ人ゴッド孫悟空だけど」

ナカジマ「……。(コイツホンマ)おれはブロリーにするわ。そのキャラ譲る代わりに、おれはサポートのパイクーハンを選ばせろ」

おれ「ええ……。おれはパイクーハンとも10年来のマブダチなのに」

ナカジマ「コスト15って絶妙だよなぁ。コスト7を2キャラいれたらサポートをいれるにしても、コスト1になるからね」

▲ここで二人が推していたパイクーハンは、コストの割に微妙という結論に。キャラゲーの世界は厳しいのだ。

6月12日24:00
超サイヤ人ゴッドSS孫悟空をナカジマがガチャガチャで出す

おれ「なんかおれら、体験版やってないから超サイヤ人ゴッドSS孫悟空が使えないんだけど。ゲーム始めたら、引き継ぎもできないっぽい。隠しコマンドでも出たっていう報告があるけど……。つええとか皆書いてて怒ってる」

ナカジマ「それ絶対最強キャラだろ。ガチャるわ」

10分後

ナカジマ「超サイヤ人ゴッドSS孫悟空出たわ。なんかガード不能の投げみたいなのでくっそ減る。おれこいつにするから、あんたはサイヤ人ゴッドでも使ってな。下位互換乙です」

おれ「お願いしますお願いしますどういう風にガチャってたら出たのか教えてください」

ナカジマ「上下とXYとLRを多めにガチャってたら出た」

6月13日AM0:10
超サイヤ人ゴッドSSが出ないやつを煽る

おれ「でねえ」

ナカジマ「攻略本でも買うと載ってるんじゃね(適当)」

おれ(もう強いサポートを見つけて、勝負の日に備えるしかねえ)

6月13日PM23:00
聖戦のはじまり

『ラブライブ!』の映画をレイトショーで見に行っていたナカジマ邸で、聖戦の幕が開けた。

神ゲーの前では、物理的距離など関係ないのだ。

『モンハン』も、リアルで集まって遊ぶから面白いって、みんないってる、きっとそうなんだ。

ナカジマ「よく来たなサイコパス」

おれ「飛行機だと東京まで一時間だからな」

ナカジマ「その金にちょっと足せばEVOの片道分くらいになるぞ。仕方ない、おれが超サイヤ人ゴッドSS出してやるから3DSよこせ」

おれ「マジかよ、ナカジマさんあったけえ」

ガチャガチャガチャガチャガチャ
10分経過

ナカジマ「でねえ、これ旧3DSだから出ねえんだわ。間違いねえ」

おれ「ボタン連打があるゲームだから、わざわざボタンこすりやすい旧3DSに引っ越してきたのに……」

ナカジマ「キャラゲーで勝ちたがり過ぎだろ……」

ナカジマ「せっかくだし配信しよう」

浅葉「3DSの機材ねえだろ」

ナカジマ「おれがカメラ直撮りでやる。その前におれのトランクス、見せるわ」

6月13日PM23:15
トランクスで初狩り

おれ「トランクスこれ、ダッシュYからダッシュYが割り込めねえんだけど。もしかして、オワ?」

ナカジマ「残影拳は格闘ゲーマーみんな好きみたいなところある」

▲トランクスのダッシュY→ダッシュY→以下繰り返しは隙間がほとんどない。

6月13日PM23:20
システムを活用しはじめた大人たち

おれ「トランクスの固め、ガードしながらB連打でワープでるからこれでいけるわ」

ナカジマ「これでいきなりゲームを終わらせて寝ようと思ってたのに。これがハメじゃないならこいつ火力ないから微妙だな」

おれ「前座は終わったし、神VSブロリーやるか」

ナカジマ「いやおれゴッドSSだから。ブロリーはあそび」

▲ブロリーの強みはアホのように広い攻撃判定と、空中から急降下してくるガードの表裏がわからなくなるプレス攻撃。起き攻めのじゃんけんに勝ち続ければ、相手をこれだけでぼこれるときも。

6月13日PM23:30
神SSを超える神のパイルバンカー

ナカジマ「スーパーサイヤ人ゴッドSSより、ただのゴッドのほうがつええ。突進技のパイルバンカー(『ギルティギア』スレイヤーの必殺技。オーラをまとった拳で相手をぶん殴る。とにかく減る)みたいなの……あまりにも深すぎる。つーか設定守れよ。神のほうがつええのはおかしい」

おれ「完全無敵でガードされたら一発ガードクラッシュ、当たったら追撃。『ギルティギアイグザード』のスレイヤーもこうあるべき」

ナカジマ「これは、アークから、次回作スレイヤーこうやるっていうメッセージなのかも。一応ゲージ使ってるから許されてるところはある」

▲通称神パイル。当たると相手が吹き飛んで、空中コンボで追撃可能。ガードされても相手のガードがパリンと割れて、フルコンで追撃できます。キャラゲーではこういうのが日常茶飯事。

6月13日PM23:35
神パイル対策を閃く

ナカジマ「神パイル、こっちが動いてなかったらBで避けられる。おめえ、終わったな」

おれ「マジかよ。でもおれにはこれしかないんや……。」

ナカジマ「だめだこれ、避けれはするけど、自分が動いてない状況ってのがまず少ないし、連続ガードの状況で使われると無理。やっぱこいつは外せない男っぽい」

6月14日AM00:05
メタルクウラと神龍

おれ「どうすか、おれのマブダチ、メタルクウラは。コスト3なのに5回もチャリオットタックル(『ストリートファイター3』ユリアンの必殺技。突進しながらタックルを繰り出す)してくれるのマジあったけえ」

ナカジマ「このユリアンホンマ……。サポートが全部発生保障なのは、キャラゲーとして面白いと思ったけど、強サポートの出現を止められないのはヤバい。パイクーハンとか完全に勘違い野郎だったわ」

▲ネットでも話題沸騰中のメタルクウラ兄貴の性能、発生保障完全無敵のタックルを5回くらい繰り返すというもの。連続ガードにならない程度に隙間があいていますが、上下の判定がでかすぎて避けるのは無理そうな気配です。

ナカジマ「仕方ないおれも最強サポート出すわ」

浅葉「メタルクウラさん超える存在とかいるの」

▲神龍サポートは、死んでしまったキャラクターを体力満タンで復活させることができる。強キャラを倒してもまた強キャラが襲ってくる地獄絵図を作り出す神サポート。

おれ「死んだ超サイヤ人ゴッドが生き返った……。体力満タンで……あわわわわ」

ナカジマ「これが、神龍、なんだよなぁ」

おれ「おれそのサポートとってねえ……。レッドアイズグリーンドラゴン、怖い……。」

6月14日AM0:30
コスト1のプレイヤーキャラクターを使い捨てる

ナカジマ「これ、コスト7、コスト7、コスト1の組み合わせ、アリだな。サポートがキャンセルで呼べないところ多いから、隙消しだけならこっちのほうが強い状況多い」

おれ「コスト1がコスト7の強キャラの技の隙をキャンセル交代で消すためだけの存在なのやばい。コスト1のキャラの攻撃、減らなすぎ」

ナカジマ「事故でコスト7が先に死んだときやばい、捨てゲーしたくなる」

おれ「思い出せ『マブカプ2』でキャプテンコレダーだけ残されたときに、必死に抵抗してた子供時代を。『KOF2003』で先鋒デュオロンが死んだときに、めちゃくちゃやってたまに勝てたときの喜びを」

▲コスト1のプレイヤーキャラクターは、ラディッツとナッパ。火力が凄まじく低いものの、システムのキャンセル交代があまりにもつよいため、強キャラの技を隙を消す際に大活躍。

6月14日AM00:50
破壊神のスライディングが常識を覆す

おれ「ビルス弱いと思ってたら、スライディングからはコスト7の威厳感じる」

ナカジマ「なんでこれ密着でガードしても隙ないの。ヒットしたら追撃も入ってるけど、大丈夫これ?」

おれ「超戦士のバトルに、常識は通用しない。」

▲ビルスのスライディングはガードされてもノーリスク。垂直ジャンプに注意しつつ、使っていくと吉。

6月14日AM1:30
セルのパーフェクトな技が見つかる

おれ「これは……」

ナカジマ「やっぱり、セル、なんだよなぁ」

おれ「バリアみたいな無敵技、無敵長いのは許す、範囲広いのも許す。でもなんでこれ隙ねえの?」

ナカジマ「ゲージ使ってるんだよなぁ。使用量少ないけど」

おれ「しかもジャンプ攻撃が壮絶に下向いてて、ビルスのスライディングとかもきかねーんだけど」

ナカジマ「おれの出し方がうまいだけ。つまり、テク」

▲完全無敵くさい切り返し技。少なくとも今の段階では、ただただ無法に強い技として存在しています。

▲セルのジャンプXは下方向に強いうえに、持続が長い。昇り気味に出してもコンボがつながる。カウンターヒットでのけぞりが増える神システムもあいまってさらに神。キャラゲーにありがちな「でっぱなし」攻撃だ。

6月14日AM2:30
神の妻、吠える

おれ「たどり着いたわ。おれの”答え”に」

ナカジマ「上等だよ、かかってこいよ」

▲画面上に、「悟空さどこ行っただー」という巨大な吹き出しを発生させるチチ。攻撃判定はないが、マジで画面上何も見えなくなる。お互いに。

おれ「どうですか、神の妻の力は」

ナカジマ「これは……。チチで画面埋まってるとこに、メタルクウラとかジャンプ強とかメチャクチャやってきてる気配を感じる。チチは、そっち側からは画面見えてるの?」

おれ「え?なんもみえねえけど?」

ナカジマ「おめえも見えてねえのかよ!このガチャプレイ野郎」

おれ「心眼、見せちまったか」

6月14日AM4:40
適当に総評

おれ「想像の一億倍くらい面白いこれ。オンライン対戦がないのがマジ悔やまれる」

ナカジマ「操作性もいいし、テンポも悪くない。せめてトレモがあれば。あとは、アルティメット技の演出はさすがに長すぎる」

おれ「打ち合いになると連打を要求されるのも、キャラゲーのテンプレすぎてちょっときつい。真面目に対戦し続けると、連打で3DSぶっこわす未来が見える。アルティメット技は、次回作があれば演出見直してほしい。スローモーションみたいな技ばっかで、一回みたらお腹いっぱい」

おれ「キャラ的には、スーパーサイヤ人神孫悟空、セルが強そうだね。神SSとビルスは必殺技に感じるものが少ない。トランクスと同じ固めができるゴテンクスもワンチャンスあるのかな。」

ナカジマ「サポートはメタルクウラがコスト3とは思えん無法さだった。おれもとるわ。ドドリアも、低コスとにしては強い」

おれ「神龍も相手した感じでは、やばげだった」

ナカジマ「コストが7じゃなければあったんだけどな。総コスト15縛りだと組み込むのが難しい。35上限ならアリだけど、コスト35にしたら対戦がインフレして面白くないかもしれん」

おれ「デフォのルールを信じるか。でもサポートはピーキーで面白いな。他のサポートあるゲームも、この作品をインスパイアしたほうがいい。神龍は明日にでも『電撃』とか『ニトブラ』にも入れるべき」

ナカジマ「強キャラ倒したらもっかい強キャラが体力MAXで出てくる絶望感ヤバい」

おれ「これは次回作にも期待したい。キャラゲーとしては、バンナムらしくないところが多くて、ストーリーとか同じようなバトルで会話もただの紙芝居で原作を追うものがほとんどだから、正直つまらないけど、対戦はマジ面白い。トレモとオンライン対戦が整備されて、キャラゲー部分が頑張ったバンナムクオリティなら、相当な神ゲーになったような気がする」

コイチ「対戦するためのキャラ出しがそこまでしんどくないのもいいね。育成要素とかあったらキレてた」

おれ「片道3万円かけて対戦しにきたかいがあった」

ナカジマ「お、おう。またやろう。ちょっとコンボ浅すぎたから、次は即死コンボキメるわ」

おれ「んじゃ始発動いてるしそろそろホテル戻るわ。乙」

▲対戦相手が近くにいる人は間違いなく面白い作品。皆も買おうぜ

激闘の模様は、SurfecePro3のカメラで3DS実機を直撮りという凄まじいハイテク技術で配信されました。
あまりに画質が悪く、見苦しいものなので、わざわざ載せるのもアレなんですが、やっぱり動画が一番わかりやすいだろうということで、以下にリンクを掲載しておきます。

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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