今回の記事では、2018年3月4日に岡山県「ファンタジスタ」にて行われた、『ミリオンアーサーアルカナブラッド』血聖大戦エリア決勝レポートをお届けする。
店舗予選
店舗予選で勢いよく勝ち上がって行ったのは居合アーサーを巧みに操るナオ選手。大会序盤では空対空からのコンボで相手を画面端に追い込み、強烈な起き攻めを仕掛けるという理想的な試合運びをするシーンも多く見られた。相手の攻撃回避に対しては、バックステップでしっかりと反撃していたのも印象的だった。
決勝戦では、ナオ選手がそれまでの試合のイメージを覆すかのような攻撃的なスタイルを見せ、パム選手(ゼクス)に競り勝った。
エリア決勝大会
エリア決勝大会には、各地の店舗予選を勝ち上がった8人のプレイヤーが参戦した。Aブロックでは、この選手のリースが、対戦経験から得たという多彩なキャラクター対策を武器に勝ち上がっていった。ここぞというところで見せる強気の選択肢もうまく機能し、ビスクラヴレットとリース同キャラ戦を制して決勝戦まで駒を進めていた。
反対側のブロックでは、たっけん選手(ゼクス)が、巧みな横押しを仕掛けてトーナメントを勝ち上がった。決勝進出をかけたすいれん選手(盗賊アーサー)との試合では、A攻撃の刻みと投げを使い分けた攻めでガードをこじ開け、圧倒的な強さを見せつけた。
決勝戦は、この選手(リース)とたっけん選手(ゼクス)という組み合わせに。1-1で迎えた最終ラウンド、たっけん選手が体力大幅リードという状態で、勝負はほぼ決したかと思われたが、ここからこの選手が猛追をかける。打撃による起死回生の割り込みからミリオンエクスカリバーへとつなぐコンボを決め、体力差を徐々に縮めたところで、因子解放への対策となる連係や巧みなサポート発動を仕掛け、逆転勝利をもぎ取った。
――優勝、おめでとうございます。今の心境をお聞かせください。
この選手:やっぱり嬉しいですね(笑)決勝戦の最後は、コンボから慌てて補正切りの投げにいって、それで勝ったと思ってたら倒しきれていなくてという流れだったので、今思い出すとひやっとしますね。あの流れで負けていたら、後悔していたかもしれませんね(笑)
――見ている側はひやひやしていました。決勝の試合で何度か見せた、ダッシュからの攻撃回避は何を狙ったものなのでしょうか。
この選手:ゼクス戦でのダッシュからの攻撃回避は、相手の立ちCや立ちD、ジャンプに噛み合わせることを狙ったものですね。こちらが走っていくと、何かしら打撃を出したくなるキャラクターなので、そこを逆手に取りに行っています。様子見されると危ないんですが、大会では有効な対策だと思って使いました。
――ご自身のプレイの特徴や強みは、どんなところだとお考えでしょうか。
この選手:自分ではあまりわからないのですが、リースでいうとしゃがみDの打ち方ですね(笑)あとは、オンライン対戦で覚えたキャラクター対策も個性なのかもしれません。
――今日の大会でも、しゃがみDがうまく機能していましたね(笑)本作のオンライン対戦の手応えはいかがですか?
この選手:いろいろなプレイヤーと対戦できるのは楽しいですね。店舗内対戦も楽しいんですが、繰り返しているとどうしても「人読み」が対戦の中で増えていくんです。オンライン対戦は、あまり「人読み」に寄りすぎないのが自分にとっては良いですね。
――決勝大会に向けての意気込みを聞かせてください。
この選手:良い試合をできるよう、練習も続けるので、応援してくれると嬉しいです。
――ありがとうございました。
大会終了後には、片側に琢磨プロデューサーが座り、大会参加者たちやギャラリーたちが次々と挑戦していくという形式で「組手」イベントが行われた。琢磨プロデューサーの操るスノウホワイトと戦えるまたとない機会ということで、次々と挑戦者が現れた。(ファンタジスタ店長VS琢磨プロデューサーという好カードも!)
勝ったり、負けたり、知らない戦術に驚きあったりする時間には、格闘ゲームの根本的な楽しさが凝縮されているように感じられた。
今回の大会を勝ち上がった「この選手」や、各地のエリア決勝を制した猛者が集う「血聖大戦2018」は、2018年3月21日に開催される。イベントの閲覧募集は終了しているが、大会の配信なども予定されているとのことなので、興味のある方は公式サイトや琢磨プロデューサーのtwitterで情報をチェックしてみよう。
goziline
様々なジャンルのゲームを大人気なく遊びます。
最新記事 by goziline (全て見る)
- 【インタビュー】8人対戦&6人同時プレイで遊べる『ファントムブレイカー:バトルグラウンド アルティメット』はどう進化した? - 2024年11月10日
- ノベルのゲーム化・コミック化100%を目指す「キマイラ文庫」が2025年にオープン予定!【蝉川夏哉さん、喜多山浪漫さんインタビュー】 - 2024年10月26日
- 【レビュー】『ロリポップチェーンソー RePOP』は素晴らしき「リミックス」版だ - 2024年10月23日