【鉄拳7】『鉄拳7』はなぜ、「みんな」に愛されるゲームなのか

6月1日発売の3D対戦格闘ゲーム『鉄拳7』の発売にあわせて、ゴジラインでは、ゆるゆる2D格闘ゲーマーの浅葉と、『鉄拳』シリーズのやりこみ系プレイヤー”どりでん”さんの座談会の模様をお届けします。
購入を迷っている方や、本作から始めようという方のヒントになるような情報やキーワードも登場するので、読み物としてゆっくりとお楽しみください。

『鉄拳7』
3D対戦格闘ゲーム『鉄拳』シリーズ最新作。グラフィック、サウンド、演出、スピードなど、ハイクオリティな表現を融合させることで、多くのプレイヤーたちを魅了するドラマティックなバトルを実現している。攻防が目まぐるしく入れ替わるため、一見敷居が高くみられがちだが、操作性や駆け引きの仕組みはライトユーザーにも配慮されたものとなっている。

△さまざまに研ぎ澄まされた技術の融合が、唯一無二の爽快感を作り出す!

発売日:2017年6月1日
プラットフォーム:プレイステーション4 Xbox One PC(6月2日発売予定)

ジャンル:3D格闘アクション
価格:パッケージ版:8,200円+税、ダウンロード版:8,200円+税
ダウンロード早期購入版7,380円+税(2017年6月28日まで)
発売元:バンダイナムコエンターテインメント

ゴジラインでは、この記事を皮切りに、『鉄拳7』の読み物をいくつか投下する予定です。
お楽しみに!

対談参加者

浅葉
ゲームを最大限に楽しむ集団”ゴジライン”の代表、メインライター。対戦型格闘ゲームを浅瀬でパチャパチャと楽しむのがライフワークのひとつ。
『鉄拳7』では、「豪鬼を使って身内対戦で暴れる」のが目標。
崩拳からの無敵タックルに命を燃やした時代もあるという。
twitterID:asabataiga

どりでん
『鉄拳』をこよなく愛するやりこみ系プレイヤーの一人。メインキャラクターはシャオユウ。
自身のSNSやtwitterでは、有益な攻略情報なども発信している。
今回は、崩拳だけで『鉄拳』世界を生き抜こうとする無謀な集団・ゴジラインに『鉄拳7』の魅力と攻略を伝えるために駆けつけてくれた。twitterID:dorixiao

『鉄拳』のイイトコロ

浅葉:今日はよろしくお願いします。『鉄拳7』を遊びたいなと言っているところに、どりでんさんからお声がけいただいて、本当にびっくりしました。

どりでん:ゴジラインというグループで、皆さんが楽しそうにゲームを遊んでいるのを見て、ここに『鉄拳』を放り込んでみたいと思っていたんですよ。

浅葉:『鉄拳7』は、大型タイトルなので、ゴジラインの中でも「対戦はしたいね」と言ってたんです。ただ、おれなんかは本当に、学生時代に住んでいた徳島県で、「崩拳と落葉の二択」で戦ってくるヤンキーと戦ってたのがプレイ体験のほとんどで、浅瀬というか初心者のようなものなんですよ。だから、いろいろと教えてもらえるのはめちゃくちゃありがたいです。それで周りを見てみると、「この機会に始めてみたい、遊んでみたい」というプレイヤーが多かったので、どうせなら記事にしたいなあとわがままをいってしまいました(笑)

どりでん:自分でも、ブログに文章などを書いていたので、記事をやるというなら一緒にやってみたいなと思ったんです。浅葉さんが「みんなが遊びたくなる記事、ヤンキーも遊びたくなるようなもの」と記事のコンセプトを言っていたので、面白そうだなとのっかってみました。ちなみに、崩拳と落葉の二択は、今でも戦術として使えますよ(笑)

△『鉄拳7』には30人以上のキャラクターが登場する。

浅葉:当時おれがヤンキーと戦ってたのは徳島のゲーセンなんですけど、崩拳に確定の反撃を入れ続ける「待ち」でいけば勝てるのはわかったうえで、「消極的なプレイスタイルだと椅子とか灰皿が飛んでくるかもしれないし、絡まれるかもしれない」なんて思いながらやってたんですよ。そんなビクビクしているうちに、みんな話すようになって、友達になりましたけど(笑)そういう光景を見てるからか、『鉄拳』って昔から、いろんなの人が遊んでいるなという印象があります。コアゲーマーもいるし、女性プレイヤーもいる、一見ゲームをやりそうにない人、例えば俺の地元だと、ヤンキーみたいな人もやってるように、プレイヤーの層が広いんですかね。

△『鉄拳』を象徴する技のひとつ、崩拳。この技に頼り切った戦いを楽しんだことのあるプレイヤーも多いはず。

どりでん:それは僕も感じますね。女性のプレイヤーは多いですし、ヤンキーのような雰囲気の人も多いです(笑)理由としては、爽快感があって遊びたくなるというのもありそうですし、格闘ゲームの中では、意外に敷居が低いと思うんですよ。

浅葉:どりでんさんが敷居が低いと思うところって、どういうところですか?

どりでん:主力技をちょこっと覚えるだけで、それなりに戦えるというのがまずありますね。けん制のような技、中段、下段の軸になる技というところから入って、簡単な空中コンボを覚えれば『鉄拳』の面白さがわかってきます。3D格闘ゲームって、技表を見ると、本でいう1ページ分くらいあるんですけど、『鉄拳』はその中のいくつかをおさえておけば、楽しくて、勝てるための駆け引きを仕掛けられるんですね。実際に、『鉄拳』をやり込んでいる人でも、作品中のすべての技を把握してるって人は、ほとんどいないんじゃないですかね。上級者と言われる人でも、2割、3割くらいの技を抑えて勝っている人もいます。

浅葉:技表を見ると、身構えてしまいますけど、実際はそうじゃないんですよね。

どりでん:ある程度遊んでいくと、『鉄拳』の中にぼんやりとある、ルールのようなものが見えてきます。こう言う技をガードしたら、ターンが入れ替わるとか、反撃が間に合うとか。たまにルールを逸脱してそうな技もありますけど、そういった技にも、しっかり対策やリスクを負わせることができるんです。あと、敷居が低いなとと思うのは、とにかくバンバン減りますね(笑)

最後の一撃を決めるまで、試合の行方はわからない

浅葉:ドラマティックな逆転劇が起きやすいゲームという印象もあります。

どりでん:僕が『鉄拳』を大好きなのは、まさにその部分なんです。相手の残り体力が10割、自分の体力がパンチ一撃でなくなってしまう状況でも、勝ちのチャンスを見出せるんですよ。もちろんそんなことが毎回できるわけではないんですが、「相手の体力が0になるまで、戦いの緊張感が続くんです」。バランスが悪いという意味ではなく、『鉄拳』はそういうゲームなんですよ。

浅葉:相手の体力が後少し、下段で削ってやろうとしたところをしのがれて、一気に負けるという光景、確かに大会などでも見かけたりします。めちゃくちゃ気持ち良さそうだなと思って見ています。「運ゲー」とか、「バランスが悪い」とかじゃなく、ただただ興奮します。

どりでん:圧倒的不利な状況であることは間違いないギリギリの状況からでも勝ち筋があるというのは楽しいです。勝ち筋を拾うのは、テクニックだけじゃ無いんです。誰も予想できないことが絡んで、とんでもないことが起きたりするんですよ。それこそ、運だってあるかもしれません。今作は、システム面でも、レイジアーツやレイジドライブという、「ピンチのときに使える超必殺技」的なものがあるので、2D格闘ゲームのような楽しさも混じっているように感じますね。初心者の方は、「負けるとしてもレイジドライブ技を使ってから負ける」くらいの気持ちで対戦してほしいです。

△体力差のある状況でも、ふとした攻守の入れ替わりから大逆転が起きる可能性があるのだ。

浅葉:どりでんさんの『鉄拳』愛を感じます。いつ頃から『鉄拳』を始めたんですか。

どりでん:『鉄拳3』くらいの時から少し遊んでいて、本格的に始めたのは『鉄拳5』ですね。『鉄拳3』をやっていた時は、それこそ知識もほとんど無いガチャプレイみたいなもので、攻略を意識したこともありませんでした。攻略というものに目を向けたのが、『鉄拳5』からなんです。それで当時、ネットで親交のあった、僕の師匠みたいな人が、横浜のゲームセンターにいたので、沖縄から上京することにしたんです。師匠にいつでも会える場所で職場を探しましたね(笑)

浅葉:すごくまともな方だと思っていましたが、かなり狂ってますね(笑)

『鉄拳7』をみんなで遊びたい

浅葉:現段階で、かなり力の入った記事がどりでんさんから届いていて、感動しています。おれとかナカジマに配慮したのか、めちゃくちゃわかりやすいです。

どりでん:「ヤンキーがやりたくなる記事」というキーワードが出たので、なんとなくターゲットをイメージしながら進めています。キャラクター別というよりは、全体的な指針などを紹介する予定です。

浅葉:僕は、身の回りにいるヤンキーの人めちゃくちゃいい人が多かったんですよ。プライベートとか全然知らないから、 真夜中に暴走とかしてたのかもしれないけど、『鉄拳』を一緒にやっていた人たちはみんな、楽しそうにやってたんです。その時自分は攻略できる腕前はもちろん、得た知識を共有できる文章とか伝え方もわからなかったんで、ただただ「やべーなこの技、ギャハハ」みたいな渦中にいたんですよ。あの「ギャハハ」みたいな技って、『鉄拳』のすごくいいところだと思うんですよね。バランスが悪いとかそういうことじゃなく、「俺もこの技振り回してみたい」って感覚って、楽しいじゃないですか。

どりでん:小技で組み立てて大技を狙う立ち回りだけじゃなくて、大技主体でガンガンリターンを狙っていく立ち回りだってできるんですよね。それで勝てないなと思った時に、小細工を覚えるといいうのも、上達する流れだと思います。そういったところも、ちょっと触れていますので、楽しみにしていてください。浅葉さんはちなみに、豪鬼を使うんですか?

△『鉄拳』の世界に、『ストリートファイター』世界から豪鬼が参戦。『鉄拳』のセオリーを無視できるキャラクターとして、アーケード版稼働初期には猛威を振るったが、今は落ち着いた強さに調整されたとのこと。

浅葉:豪鬼は楽しみたいと思ってます。ただ、このキャラクターは、『鉄拳』のセオリーの外で闘う部分もあると聞いているので、『鉄拳』を楽しむためのキャラクターも使いたいですね。シャオユウは見た目すごく好きなので、気になっています。このゲームにも「今夜勝ちたい」キャラクターはいるのでしょうか。

どりでん:強さを発揮しやすいキャラクターという意味では、何人かいますね。ポールなんかはそうですし、レオやクラウディオもおすすめかもしれません。ただ、『鉄拳』って、それほど操作の難度が高くないので、シンプルに好きなキャラクターを使うのもおすすめです。「難しすぎる」ということはないと思います。三島家の人たちが持つ「最速風神拳」という技に関しては、練習がある程度必要ですが、それ以外のキャラクターは、主力技もそれほど難しくありません。

△三島家と呼ばれる、カズヤ、平八、デビル仁らは、”最速風神拳”の依存度が高いため、やや扱いが難しい。

浅葉:最速風神拳!自分、めちゃくちゃ苦手です。1P側は出なくて、2P側ならなんとかって形ですね。三島家の人たち、見た目すごくツボなので、最速風神拳の練習法や、いろいろな使いどころも知りたいですね。

どりでん:わかりました。それも記事にしましょう。

浅葉:どりでんさん、神。おれはVRモードで、キングあたり使って、女キャラにいろんな技をかける記事を予定しています。あとは、ストーリーも楽しみな要素ですよね。『鉄拳』シリーズって、キャラクター同士の関係がかなり作りこまれていますし、7では物語がかなり大きく動くみたいです。三島平八と三島一八の親子対決に、何かしらの決着がつくようですね。

どりでん:ストーリーモードは、家庭用ならではの楽しみですよね。VRの記事も、楽しみにしています。こちらも、いろいろと記事を用意しているので、みんなで『鉄拳』を楽しみましょう。

△血で血を洗う親子喧嘩は、どのような形で決着するのだろうか。

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