【ストリートファイター5】ナカジマ式低空百裂脚、完成ッ!

2016年2月24日、午前3時。
おれ(浅葉)とナカジマは、次の記事のネタとして「キャラクター別キーコンフィグ」について調べていた。ナッシュはVトリガーボタン、かりんはスキルボタン、ファンはPPP。役に立つのかわからないリストskypeで話しながら埋めていく。

おれ「春麗はスキルボタンをキーコンフィグするのがいいかもね」

ナカジマ「コンボに使うときに、連打で発動できるからスキルボタンっぽいよね。Vトリガー→Vスキルそこそこ難しいし、とっさの反撃にスキル間に合うところとかあれば伸びそう」

おれ「じゃあ、Vスキルボタンにしておきますか。あと、このキャラ、最近よく見るんだけど、低空百裂脚完璧に出せたら強そうね」

ナカジマ「おれもいろいろ立ち回って、最終的にやっぱり低空百裂脚なのではってところにたどり着いた。けど、難しいんだよなー、特に、垂直ジャンプから安定して最も低空で毎回出すは難しい。これが安定すれば、立ちK対空から、ダッシュして垂直ジャンプ低空中百裂脚で投げ抜けを狩れるんだけどね。前ジャンプで投げの対の選択肢にしようとすると、相手飛び越えちゃうし、最低空じゃないとしゃがみに当たらない

最低空の垂直ジャンプ中版百裂脚は、しゃがみ状態の相手にもヒットしますが、操作が大変難しいです。最低空でなければ、比較的簡単なので、皆様も試してみてください。

△最低空空中百裂脚は、キャミィのしゃがみにもヒットします。ヒット時はコンボ、ガード時も反撃をうけないので、これができれば、投げの対の択として非常に強力です。

△最低空空中百裂脚は、キャミィのしゃがみにもヒットします。ヒット時はコンボ、ガード時も反撃をうけないので、これができれば、投げの対の択として非常に強力です。

おれ「垂直は、コマンドの都合上、一回ニュートラル挟むから難しいんだよねえ

ナカジマ「あ、いま、降りてきたわ。格ゲーの神が

おれ「え?」

それから数分間、skypeからナカジマの声が発せられることはなかった。ガチャガチャッ、ターン。ガチャガチャッ、ターン。ガチャガチャッ、ターン。同じリズムのレバー音が聞こえてくる。
ナカジマ「垂直ジャンプ低空百裂脚、完成しました

おれ「え?」

ナカジマ「おれはある方法により、垂直ジャンプ低空百裂脚を安定させることに成功した。君に想像できるかね、その”方法”が」

おれ「唐突すぎてわからん。入力してK3つボタンを連打するとか?そもそもこの数分で完成するとかあり得るの?」

ナカジマ「ボタン設定は関係ないよ」

極めて難度の高い低空百裂を安定させる方法が、たった2分で見つかる。にわかには信じられないことだ。ナカジマが吹いている可能性、偶然できている可能性を疑わずにはいられない。おれたちゴジラインは、なんでも疑ってかかる格闘ゲーマー、メンバーの言うことすら、基本”疑っている”。

△最低空百裂脚ができると、あらゆる場所の攻めが強烈になります。立ち弱K対空からも、ダッシュして狙えるんです。

△最低空百裂脚ができると、あらゆる場所の攻めが強烈になります。立ち弱K対空からも、ダッシュして狙えるんです。

ナカジマ「垂直低空百裂脚の難しさは、コマンド入力タイミングの部分にあるから、ボタン側の話ではないんだよなぁ。ヒントをあげよう、おれとあんたはできる。でもほかの人は、できない可能性が高い

おれ「ナカジマ、お前、おれのことそんなに高く買ってくれていたんだな」

ナカジマ「あんたはただのぶっぱ荒らしチンパン野郎。でも、できてしまう」

おれ「!!!!わかった。」

瞬間、頭に閃光が走った。おれとナカジマが、お互いに満たしている条件、垂直低空百裂脚の、”真上要素”を入れるのが難しいというコマンド上の性質。

謎は全て、解けた。

ガチャガチャッ、ターン。ガチャガチャッ、ターン。

閃きを実行に移すと、画面には、垂直低空百裂脚を連打している春麗の姿が見えた。春麗を使ううえで、ハードルとなっていた垂直ジャンプからの低空百裂脚が、まるで、生まれつき自身に備わっていた技能のように、淀みなく繰り出せている。確かにこれは、おれとナカジマに許された、技。

おれ「たどり着いたわ。お前のいる場所に。”スティック”だな。『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』対応スティックのアナログキー、これが答えだ

△これが、ナカジマ式百裂の”答え”。

△そう、HORIさんから出ている『DOA5LR』のコラボスティックには、とある事情からアナログキーがついているのだ。


 


△これが、俺たちが導き出した”答え”。


 

ナカジマ「うむ。DOAスティックのアナログキー部分で真上を入れて、レバー部分で236Kとコマンドを入力する。そうすると、上とコマンドが絶妙なタイミングで絡み合い、低空百裂脚が生まれる

『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』対応スティックには、右下にアナログキーがついている。他のモデルのスティックにはないこのアナログスティックは、製造元のHORIさんが、”キャラクターたちをいろんな方向から観賞できるアナログスティックキー”機能が、このゲームのエロ目的一部プレイヤーには必須であると考えた結果生まれたもの。『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』以外のゲームでは、特にお世話になることがなかったアナログスティック機能だが、ついにそれを有効活用できるゲームが現れてしまった。ちなみに、本作のトレーニングモードでは、アナログキーを使ったショートカット設定ができるため、このスティックを使うことで、トレーニングモードを”最大限に”活かすことができるのだ。

△『ストリートファイター5』のショートカット機能にはアナログキーの入力や、タッチパッドに対応したものもある。

△『ストリートファイター5』のショートカット機能にはアナログキーの入力や、タッチパッドに対応したものもある。


ナカジマ「この、『スト5』ゲーマーではおれとあんたくらいしか買っていないんじゃないかと予想しているアイテムが、春麗使いを新しい次元に連れていってくれる」

おれ「このアナログスティック、おれも『ウルトラストリートファイターⅣ』の豪鬼の、立ち天衝海礫刃を出せないかと使ってみたんだけど、そのときは厳しかったんだよな

ナカジマ「あれはコマンドをこの低空百裂以上に早くやることが大事だったから噛み合ってなかったのかもね。『スト5』は神調整ってこと、伝わってきたわ」

おれ「思えば、おれたちのこのステイック、いろいろな格闘ゲーマーにバカにされてきたよな。入力遅延が若干長いとか、何回も言われてきた

ナカジマ「あのとき、買えと煽ってくれたあんたに今、感謝している。この神スティック、持ってないやつ乙ですに変わったわ。ちなみにおれ普段これで『ギルティ』とか練習してるけど、遅延できついみたいなこと一回もないよ。鈍いだけかもしれんけど」
思えば、おれたちがこのスティックを買ったのは、マリー・ローズちゃんや、ほのかちゃんが可愛すぎたからだった。しかも、このスティックを買うと、ゲーム内で使用できる、一部キャラクターの限定コスチュームがついてくるとあっては見逃すわけにはいかなかったのだ。

△スティックを2本持っている状態にも関わらず、マリー・ローズちゃんの笑顔に釣られて買ったスティックが今、神アイテムへと昇華した。

△スティックを2本持っている状態にも関わらず、マリー・ローズちゃんの笑顔に釣られて買ったスティックが今、神アイテムへと昇華した。

おれ「ありがとう、マリー・ローズちゃん。なんかスティックにいるマリー・ローズちゃんが、いつもより笑顔な気がする」

ナカジマ「それ、病院いったほうがいいよ」

おれ「このテクニック、”家”ではアリだけど。大会とかはどうなんだろう」

ナカジマ「おれがEVOで試してくるわ。普通に販売されてるスティックだし、ルール上は、”アリ”でしょう。これ」

おれ「まぁ、ジャック・ハンマーも体改造して闘ってたしね。試す場所が一番権威あるレベルの国際大会なのが、サイコパスの素養を感じる

ナカジマ「やっぱHORIなんだよなぁ。ありがとうSakoさん。今感謝が止まらない」

おれ「『スト5』は実質『DOA5』だった。ありがとうカプコン。コラボしてマリー・ローズちゃん出してほしい。『鉄拳』とはコラボしたし、次は『DOA』でしょう」

マリー・ローズちゃん、Sakoさん、カプコン、世界の何もかもに感謝したくなるような、暖かい気持ちが胸に溢れてくる。そして、おれは、おれとナカジマは、20年前からの春麗使いだったのではとすら思えてくる。新たな”今夜、勝ちたい技術”、皆さまも自己責任でお使いください。

△ありがとう、マリーちゃん。3月に発売予定の『DEAD OR ALIVE Xtreme3』も、三万円の限定版を予約しています。おれとナカジマの、写真家としての一面をお見せいたします。

△ありがとう、マリーちゃん。3月に発売予定の『DEAD OR ALIVE Xtreme3』も、三万円の限定版を予約しています。おれとナカジマの、写真家としての一面をお見せいたします。


(ちなみに、少し真面目な話をしておくと、このアナログスティックを使った、垂直ジャンプ低空百裂脚は、PS4の純正コントローラーでも行うことが可能です。アナログスティックで上、キーで236Kでやれば、普通に入力するよりもかなり簡単に垂直ジャンプ低空百裂脚を繰り出すことができます。こうした”アナログスティック使用”や、”キーコンフィグ系統のやりこみ”を活かすことで、リュウや春麗以外にも、普通に入力するよりも大幅に強力な戦術を作り出せたりするキャラクターが何人かいるので、早いタイミングでキーコンフィグおよび操作デバイスのレギュレーションを再度提示してほしいですね。現状出ているものは、過去の作品と環境から出てきたものなので、『ストⅤ』と照らし合わせるとどうもしっくりこないところがある。ナカジマのようなお祭りファイターはともかく、プロ、およびセミプロの試合を楽しめるイベント等では、あとあと、ルールに書いていなかったからやりました、というのは、ちょっとお寒い気がするので。バトルに関しては、文句なく非常に面白いので、ここらへんはイベントの主催者団体から動きが挙がってくることを期待しています。)

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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