大人気アニメ『HUNTER×HUNTER』を原作とする 対戦アクションゲーム『HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT』がブシロードゲームズから発売される。制作は格闘ゲーム制作に定評のあるエイティング社で、格闘ゲームの祭典ともいえるEVO Japan2024に試遊台が出展されるという。ゆるふわカジュアルなキャラクターゲームかと思いきや、EVOに出てくるということは「ガチな格闘ゲームなのかも…」とか想像を膨らみます。気になって仕方がない!ということで、取材を申し込んだところ、「EVO Japan試遊台バージョン」のプレイレポートを掲載させていただけることになりました。
試遊台バージョンでプレイ可能なのは、ゴン、キルア、クラピカ、レオリオ、ヒソカ、ネテロの6キャラクター。その中から3人のキャラクターを選び、3人1組のチームで戦う。いわゆる3on3タイプの2D格闘ゲームで、試合中に控えのキャラクターと交代して戦ったり、控えのキャラクターにサポート攻撃を仕掛けさせたりというチーム戦ならではの派手なバトルを楽しめます。2D格闘ゲームによくある多人数ゲームと思いきや……、このゲームにしかない要素が満載で、ハイスピード格闘ゲームの雰囲気を保ちつつも、「格闘ゲーム初心者」へ向けた配慮が行き届いているんです。
つまり本作は、格闘ゲームファンはもちろん、はじめて格闘ゲームを遊ぶ方にも優しく、面白いものになっています。そして、上級者も楽しめるやりこみ要素もしっかりありますよ!
本記事では、試遊版の概要とプレイフィールをご紹介します。G-STAR Gamingの芦澤佳純(かすみん)さんと、プロゲーミングチームCAG OSAKAの皆様の感想も掲載しているので、こちらもお見逃しなく!
『HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT』試遊情報
https://twitter.com/hunterNI_games/status/1781232550415077801
【場所】 有明GYM-EX 「EVO Japan 2024」内 ブシロードゲームズブース
【日時】 4月27日(土) 10:00~ 18:00
4月28日(日) 10:00~ 18:00
4月29日(月・祝) 11:30~ 18:00
【公式サイト情報】
EVO Japan公式HP:https://www.evojapan.gg/
ゲーム公式X:https://twitter.com/hunterNI_games
3on3って難しそう。コンボも長いよね?
心配無用!本作とっても簡単そうです
キャラクターたちの持ち味を活かした技が飛び交い、コンボは実にスタイリッシュ。相手を浮かせ、たたきつけ、再び大技で締める!格好いい!けど……、ゲームスピードも速いし、長いコンボって難しそうに見えるという方もいるのでは。空中コンボが主力のゲームって、操作が忙しいものが多いのも事実です。しかも3on3って、最低でも3キャラクター分それを覚えるんですよね……みたいな心配はとりあえず置き去りにできそうな配慮や機能が本作には満載。初心者の方でも派手なプレイやコンボがすぐ楽しめるようになっています。
まず、本作の必殺技(アーツと呼称)コマンドは超シンプル。方向キー1方向+アーツボタンで任意のアーツを繰り出すという仕組みになっています。たとえば、キルアであれば、アーツボタンで「雷掌(イズツシ)」、6+アーツボタンで「疾風/疾風迅雷」、4+アーツボタンで「肢曲」というふうに技が割り振られています。超必殺技的な位置づけのオーラアーツはネンインパクトボタン+アーツボタンで「大落雷(オオナルカミ)」、2+ネンインパクトボタン+アーツボタン「神速(カンムル)」、6+ネンインパクトボタン+アーツボタンで3ゲージ技の「ただの八つ当たり」となっています。ね?簡単でしょ?
簡単なコマンドっていわゆる簡易コマンドなのではと思う方がいるかもしれませんが、本作はこれが「正規コマンド」。つまり、2D格闘ゲームの伝統ともいえる236みたいな必殺技コマンドを排した形の格闘ゲームが本作なんです。
コンボは通常技と必殺技、そこにシステム行動を加えて組み立てていくタイプで、一見こちらも難しそうに見えます。しかし、本作には長いコンボを、簡単に繰り出せる「ラッシュボタン」が搭載されており、なんと「ラッシュボタン」+弱or中or強を入力していくだけでコンボがスムーズにつながっていくのです。簡易操作で繰り出せるコンボは最近の格闘ゲームでもよく見かけますが、本作ほど派手で大ダメージを与えるコンボは珍しいのでは。ちなみに、ラッシュコンボと同じコンボを手動でやってみましたが、ダメージは全く同じ!簡単だからってペナルティはありません。しかも「画面の位置に関わらず」、「相手キャラクターを選ばず」成立するのだから驚きです。作るの大変だっただろうなあ……と開発の苦労を思いつつ、空中コンボを軸にしたゲームでもこれほどのものが作れるのだなと驚かされる出来栄えです。
×ボタンを押すことで繰り出せるネンパクトも本作の簡単さを支えるシステムのひとつ。立ちネンパクトは技を入力した瞬間から相手の上中段攻撃を受け止める“アーマー”属性を持っています。下段攻撃にこそ弱いものの、近距離でもつれたときのネンパクトは強力な切り返し手段となりそうです。しゃがみネンパクトは動作途中から上中段攻撃を受け止める“アーマー”属性を帯び、上方向に強い攻撃でヒット時は空中コンボに持ち込める見返りの大きさが魅力。でかかりをつぶされやすいものの、相手の動きを読みきっていれば空中からの攻めを迎撃する対空技として活用できそうでした。ここからの空中コンボは手動操作になりますが、しっかりマスターすれば大きな戦力になるはず。
格闘ゲームの難しさって、コマンドやコンボにあると思われがちですが、ガードの振り分けって同じかそれ以上に難しいですよね。そこを「ネンパクト」を押せばなんとかなる!と思わせてくれるほど強力なシステムなので、初心者はこれに頼り切るのもアリかと。
3on3って難しそう。コンボも長いよね?
心配無用!本作とっても簡単そうです
試遊版で使用できる6キャラクターの特徴をざっくり紹介。どのキャラクターも、動かしていて楽しい要素が満載です。まずは近づいてラッシュコンボをしかけることを意識し、慣れてきたら個性を活かす戦い方も取り入れてみよう。
ゴン
一発の攻撃力が高く、大ダメージコンボがお手軽に繰り出せます。アーツはちょっと特殊で「ジャジャン拳・構え」から派生で弱はグー、中でチー、強でパーを出せるというもの。2+ボタンで派生すれば、対空版が出るなど構え中の行動は非常に豊富です。この「ジャジャン拳・構え」中は地上版・空中版共にアーマー属性があり、敵の攻撃を耐えられるので超強力。相手がアーマーにびびって攻撃を控えるようなら、「ジャジャン拳・構え」からのキャンセルダッシュで接近できるなど多彩な攻めができます。なお、各種派生はドンピシャなタイミングで入力すると、性能が強化されるのでテクニカルキャラな一面もありそう。
通常技のリーチは短いが、釣り竿で攻撃する「一本釣り」(地上版・空中版あり)や飛び道具のジャジャン拳・パーがあることで遠距離戦もこなせるかも?また、オーラアーツの「渾身のジャジャン拳」はガードクラッシュを誘発し、ユニゾンアーツやオーバーギアなどを使うと追撃が可能。地上でガードすることを許さないのでプレッシャーは抜群!
キルア
今回の試遊キャラクターの中では群を抜いてスピードに秀でたキャラクター。相手を足止めする技も持っており、立ち回りのバリエーションは豊富な印象。ジャンプ中のアーツである「落雷(ナルカミ)」は前方に雷を落とす技で、けん制技として使えそう。ある程度相手が近い間合いにいれば、相手の頭上に雷を落とすので相手の動きを制限しやすい。また、ヒット・ガードさせればダッシュキャンセルできるというユニークな性質も見逃せない。オーラアーツの「大落雷(オオナルカミ)」 は画面のどこにいようと相手頭上に雷を落とすので、相手がうかつに攻撃を空振りしようものならカウンターのチャンスを作れる。他にも、2+オーラアーツの「神速(カンムル)」を発動するとダッシュが攻撃判定を帯びる上に高速化+連続でダッシュ可能など超高速移動を繰り返せるようになる。
レオリオ
遠距離攻撃を得意とするキャラクター。6+アーツ以外のすべてアーツは2段目以降に相手の位置をサーチして地面から様々な角度で腕の形の飛び道具が発射されます。特にジャンプ中アーツの「何処見てやがる!」は空中から真下に落下して地面を殴り、さらに相手の足元から飛び道具が真上に発射されるなど、かなり強力な技の気配が。オーラアーツの「永遠に寝てろや!」も連続でオーラの拳を相手足元から発射するので、相手が攻撃を空振りしたところにも狙えそうだ。アシスト3種がどれも使いやすいそうなのも魅力のひとつ。後衛にいると便利なキャラになりそうだ。
クラピカ
リーチに優れた鎖を使った攻撃と永続発動の自己強化技を持つキャラクター。5+アーツの「導く薬指の鎖(ダウジングチェーン)【地上】」は真横に鎖を伸ばす技で、リーチが長くけん制技として非常に優秀。(ヒット時は壁バウンドで追撃できてしまう!)この技だけでも立ち回りはかなり強そうです。ジャンプネンパクトも鎖を下から斜め上に伸ばす2段技となっており、こちらの圧もなかなか高め。また、4+アーツの「癒す親指の鎖(ホーリーチェーン)」は体力のリカバリーゲージを回復してしまうというスゴ技だ。
2ゲージ消費の2+ネンパクト+アーツのオーラアーツ「絶対時間(エンペラータイム)」は緋の目を発言させて自身の攻撃力と防御力を上昇させるというもの。時間経過で体力がリカバリーゲージへと変換されてしまうデメリットがあるが、逆に言うといつでもリカバリーゲージを消費するクイックギアが使えるのであらゆる技のスキ消しが常にできるのかも!?
ヒソカ
豊富な飛び道具と地上・空中の突進攻撃による奇襲を併せ持ち、立ち回りの強さが光るトリッキーなキャラクター。6+アーツで出せる「匿名希望の恋文(ラブレター)」はトランプを投げつける飛び道具で、2+アーツで対空版、長押しで投げつける枚数が増加する。空中版もあるので立ち回りで活躍しような予感。固有の特徴として、一部の拳を使った攻撃を当てると相手が「オーラ付着」状態になり、この状態で相手をバンジーガムで引き寄せる「伸縮自在の愛(バンジーガム)【牽引】」、相手の目の前に高速移動する「伸縮自在の愛(バンジーガム)【追跡】」などが使えるようになる。他にも、「匿名希望の恋文(ラブレター)」が自動追尾になることも確認できました。
オーラアーツの「ほとばしる愛」はトランプを連続で投げつけスキが小さく使いやすそう。テクニカルな行動も多く、ポテンシャルの高そうなキャラと言えそうでした。
ネテロ
正拳による多彩な攻撃を得意とするキャラクター。6+アーツの「音を置き去る拳」は前方に巨大な風圧の正拳突きを放つ技で、けん制技として活躍しそうです。ヒットすると壁バウンドを誘発するので見返りも十分。アーツの「感謝の祈り」は構えで、ここから弱・中・強へ派生できる。中派生は中段、強派生は近い間合いなら相手をすり抜けて背後から攻撃できるのでガード方向を左右に揺さぶれる攻めも作れそうだ。アーツを根気よく長押し後に離すと発動する「百式観音 壱の手」は画面の半分以上を攻撃する技となっています。長押し時間がかなり必要かつ、長押し中は他のアーツを出せない制約があるのだが、出せる状態になればその圧は凄まじい。オーラアーツの「百式観音 九十九の掌」は瞬時に後方に下がったあとに百式観音 が画面のほぼ全域を連続攻撃してしまうスゴ技。スイッチアーツなどでも大活躍するかも?
可能性は無限大!?
オーバーギアとクイックギア
オーバーギアは対戦中に一度だけ使用できるシステムで、発動するとキャラクターの攻撃力や移動速度が上昇する。自分のチームの残り人数が少なければ少ないほど強化の倍率が変わるようで、窮地でオーバーギアを発動すると凄まじい強化が見込める。オーバーギアの発動は、通常時はもちろん、技の動作中やガード中にも受け付けており、攻めにも守りにも使える切り札として重宝しそうだ。
クイックギアは、自らの体力に生じているリカバリーゲージ(白いゲージで表示される時間とともに回復する体力のこと)を効果時間に変換して発動できる自己強化システム。こちらも技の動作中(オーラアーツを除く)に繰り出すことが可能で、連続技のパーツや、ガードを揺さぶる手段として活用できます。効果時間はリカバリーゲージの量に応じて変動するが、効果自体はオーバーギアと同様にキャラクターの攻撃力や速度が上昇するようです。オーバーギアと違って発動動作が非常に短時間なため、スキ消しのクイックギアからダッシュで攻めなおすといった戦法は強力で楽しい予感がします。
その他のやりこみ要素
控えのキャラクターを呼び出して攻撃してもらう「アシスト」は、各キャラクターに3種類の攻撃が用意されており、状況に応じた使い分けが奥深いやりこみ要素となりそうです。控えのキャラクターと同時にオーラアーツを繰り出す「ユニゾンアーツ」や、オーラアーツ後に控えのキャラがオーラアーツを交代して繰り出す「スイッチアーツ」なども使いどころが多そう。
防御面では攻撃ボタン(弱or中or強)同時押しで相手を押し返す「バウンスガード」の攻防がアツそうです。相手のラッシュをバウンスガードで簡単に押し返せるため、中下段が豊富な本作でもアシストを絡めた攻めなど以外は意外に崩されにくいはず。他にも、押し返したあとに、技を空ぶりさせて反撃を狙うという戦術もとれそうでした。攻める側は相手のバウンスガードの入力を誘い、それらを潰せる遅めの攻撃で暴れ潰しをするといった、「押し返し」の攻防を採用しているゲームではおなじみの読み合いが発生するシーンにも期待できそうですね。
3on3バトルの新境地かもしれない
簡単コマンドのオーラアーツ、お手軽に大ダメージを見込めるラッシュコンボ、ワンボタンで攻守逆転を狙えるネンパクトなど、初心者向けの要素が目立ち、それらが実に心地に良いのが本作の最大の特徴。はじめて格闘ゲームを遊ぶという方は、ラッシュボタンを押しながらボタンを連打したり、つよそうな技をばらまいたり、相手に攻められたらガードではなく「ネンパクト」を連打するという方針で十分楽しめるはず。(ネンパクト、本当に強いです!)
しかし、同時に「技やシステム」の組み合わせは膨大なので、やりこみ要素も十分に備えており、長く遊べる良作の気配もひしひしと感じました。
名作と言われる3on3タイプのゲームでよく見かけるシステムがうまく落とし込まれているものの、本作ならではの技やシステムが絡まることで自由度や戦術の幅もきわめて高そうな雰囲気です。特に面白さを感じたのは、各キャラクターのオーラアーツの性能で、格闘ゲーム的にはインフレしすぎではと感じるような技が多いところ。遠距離から突然コンボ始動技が飛んできたり、ガードしてもリスクを与えにくい突進技にアシストまでついてきたり、ハイスピードかつ激しいバトルが予想されます。ただ、それに対抗するだけのシステムも充実しており、特にカジュアルな防御手段となりそうなネンパクトがこの戦いの中でどういう使われ方をするのか気になりますね。
試遊の感想を聞いてみた!
【G-STAR PRO 芦澤佳純さん】
このゲームではプレイヤーがいろいろと想像した夢のチームを組めるのが最高ですね!そのうえ、簡単な操作で派手な行動がどんどん繰り出せるので、このキャラが好き!動かしてみたい!という気持ちに応えてくれます。即かっこよく動かせますよ。
実際に遊んでみて「だれも置いていかない」という気持ちを強く感じました。
格闘ゲームでおなじみの必殺技コマンドではなく、方向キー1方向+アーツボタンで必殺技も簡単に発動できます。連続技もラッシュボタン+攻撃ボタン連打で難しそうなコンボが楽々。原作ファンの方にも是非遊んでほしいです!とはいえ、上級者の方が簡単すぎて退屈という事態になることはなさそうですよ。奥深そうなシステムを使いこなせば、より戦略的に対戦ができそうでした。初心者でも、上級者でも楽しめるという、難しいことにチャレンジしている制作陣の愛&熱量が本当にすごい!
【CAG OSAKA】インタビュー
CAG OSAKAさんの試遊の模様はこちら↓
――『HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT』の試遊版を遊んでみた感想をお聞かせください。
えいた:僕は考察にまで手を出してるくらい『HUNTER×HUNTER』が好きで、すごく楽しみでした。どんな動きをするんだろうと想像していたんですが、想像以上にバリエーション豊かでびっくりしましたね。キルアのとてつもなく早いのをどう表現するのだろうとかも考えていたんですが、実際に動かしたら「早っ」と(笑)
フェンリっち:オーラアーツのコマンドが簡単なので、すぐに派手な動きができるところが楽しいですね。ラッシュボタンを使うコンボも簡単なので、格闘ゲーム未経験の方も直感的に遊べると思います。ゲーマーとしての目線で見ると、とにかくスピーディなのが良かったですね。
GO1:初心者にも格闘ゲームファンにも楽しめるタイトルが来たなと思いました。キャラクター一人一人の操作は簡単なんですが、組み合わせで生まれるコンボや戦術のバリエーションを考えると奥深さも間違いないと思います。試遊の6キャラクターでも、今回のプレイ時間では調べきれないことばかりでしたね。「このアシストをここで使うとどうなるんだろう」……とか、いまも妄想しています(笑)3on3タイプのゲームを遊んでいる方も多いと思うのですが、新しい作品を探しているという方にはこのゲームをおすすめしたいですね。きっと期待しているものが詰まっていると思います。トレーニングモードで引きこもれるような(笑)
えいた:フェンリっちの言ったスピーディというのは、動きの早さ以外の面でも感じました。僕の個人的な感想なんですが、2on2や3on3の格闘ゲームって、試合が間延びして感じるものも多いんですよ。なかなか倒せないし倒されないな……みたいな。もちろんそういうゲームに面白さや戦術の深みはあるんですが、自分は素早く勝負がつくほうが好きですね。コンボのダメージも単発技のダメージも高いですし、追い詰められていても逆転できるシステムが用意されているというのもアツいところですね。「あれ、もう負けた?」みたいなことも多いですけど。すぐ気持ちを切り替えて次に行けるから楽しいですよ(笑)
――初心者の方でも楽しく遊べて、上級者の方でも奥深い部分を楽しめるというわけですね。最近の格闘ゲームは、簡易操作を導入したものも増えてきましたよね。
えいた:このゲームの場合は、必殺技コマンドは簡単なものだけにしているのが面白いところですね。初心者も、うまい人も、どちらも簡単なコマンドで必殺技を出すんですよね。コマンド入力というテクニックで競う部分は少しなくなるかもしれませんが、その分コンボを手動でやろうとすると難しかったり、アシストの効果的な呼び方とかはやりこみ要素として間違いないものになってそうでした。低空ダッシュからのガードの揺さぶりひとつとっても、ここでアシストを呼ばないと成立しないかも……とか思うシーンも多かったので。
フェンリっち:攻めが強いゲームなので、操作の面以外でも初心者の方に優しそうです。ラッシュボタンをおしながらボタンを連打して、勝ったり負けたりな試合をしているうちに、「もっと勝つにはどうするんだろう」と新しい動きを覚えたりすると楽しいんじゃないでしょうか。コンビネーションがあるゲームなので、技のヒットを確認しなくていいところも気に入りました。僕が格闘ゲームをはじめた頃は、こういうコンビネーションに本当に助けられましたから。しかも、このゲームの場合は、技を空ぶってもアーツでキャンセルがかかるというところが、マニアックですけど、はじめたばかりの方にもわかりやすい要素になっていると思いました。
GO1:はじめて間もないうちからいろいろな戦術、特に攻撃のバリエーションを増やせそうなのは良いですね。攻めを練習することでどんどん強くなれそうです。僕の場合は、こういうアグレッシブなゲームは、トレーニングモードでコンボや連係を組み立てて、対戦に持ち込んで、またトレーニングモードに戻ってくるということを繰り返しながら楽しんでいます。格闘ゲームをやらない人からするとトレーニングモードを楽しむという感覚は伝わりにくいかもしれませんが、こういうゲームで連係技を増やしていくのは楽しいですよ。思ったよりこの連係技は強くなかったなと思ったら、ほかのものを考えたりするんです。
――システム面は使い方が多彩なものが揃っているように感じました。印象に残ったシステムについて聞かせてください。
GO1: ネンパクトがあることで、全員がアーマーを持っているというのは面白いポイントになりそうです。アーマーって対策をとればそこまで強くないみたいな技が多いのですが、このゲームのアーマーは強そうですね。
えいた:とかいってガチガチに対策してくるから皆さん気を付けてください(笑)僕はサポートがやっぱり気になりますね。1キャラクターに複数のサポート攻撃が用意されているゲームは見かけますが、それを同時に使えるというのは珍しいですし。サポートを使いこなそうとしたら、操作は結構忙しいのではと予想しています。
フェンリっち:ラウンドの開始前から動けるゲームを久々に遊んだのですが、このおかげでラウンド開始時にさまざまな状況が生まれるのは楽しいですね。始まる位置が固定されているゲームは、その距離で強いキャラが有利なスタートを切れたりしがちなんです。攻撃を仕掛ける前から試合のかけひきがあるという印象なので、この部分の読み合いや戦略が楽しみです。
GO1:プレイする側も、観戦する人も絶対に大会が盛り上がるなと思うのは「オーバーギア」ですね。特に1人だけになった状況のオーバーギアの逆転力は「ヤバい」ので(笑)ただ、温存していても、使う前に負けてしまうこともあるでしょうし、相手のチームの組み合わせを崩すために、すぐに発動して1人倒しきってしまうという戦術もとれそうですよね。
フェンリっち:実は僕は試遊ではラッシュコンボをほとんど使わないようにしてやっていたんですよ。コンボをマニュアル操作でやったらどうなのだろうと思ってあえて試しましたが、手動だと歯ごたえがすごいですね(笑)コンボに関しては、やりこんでいくとラッシュボタンを使わないほうが良い状況も多くなると思うので、テクニックを見せたい格闘ゲーマーの方も楽しめると思います。
――皆さんも本作はやりこむ予定ですか?
GO1:僕はこういうスピードの速いゲームから格闘ゲームに入ってきたところもありますし、3on3のゲームも好きなので、発売されたらやりこんでみようと思います。大会やイベントみたいな、やりこみの成果を試せる場所があると嬉しいですね。
えいた:もちろん、このゲームはやりたいと思いました。大会で勝つと「ライセンス」をもらえるとかだとより盛り上がるかもしれないですね。「ハンターライセンス」が欲しいです。最近は地上戦をするゲームをメインにやっているのですが、こういう早くて自由度の高いゲームも良いなあと改めて感じました。実は僕、こういうタイプのゲームに一番好きな作品があるんですよ(笑)そのときの気持ちを思い出しつつ楽しみたいなと思います。
フェンリっち:GO1さんと同じで、経験としてはスピーディなゲームが多いので、この作品にはすぐ馴染めそうでした。こういうゲームだからこそ、好きなキャラクターを使って遊ぶというのも考えてみたいですね。登場するキャラクターが発表されていくのが楽しみです。
――ありがとうございました。
goziline
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