【EVO2017】観戦ガイド02.格闘ゲームのお祭には『THE KING OF FIGHTERS XIV』が欠かせない

2017年7月14日〜16日にかけて、アメリカで格闘ゲームの祭典EVO2017が開催されます。
今回の記事では、そのタイトルの一つである『THE KING OF FIGHTERS XIV』の見どころをお届けします。

THE KING OF FIGHTERS XIV
発売日:2016年8月25日
プラットフォーム:プレイステーション4、PC(steam)
ジャンル:2D対戦格闘
価格:プレイステーション4版(ダウンロード版含む)  7,200円(税抜)
Steam 6,980円(税抜、2017.7/12日現在)
アーケード版稼働中

△この夏から、全国のゲームセンターでもアーケード版が稼働中。アーケード版は全国オンライン対戦にも対応しているので、ロケーションを選ばず対戦が楽しめる。

現在のキャラクター情勢

総勢40人以上のキャラクターが登場する本作ですが、プレイヤーたちのやりこみによって「強い」とされるキャラクターが何名か浮かび上がってきました。中でも、草薙京、八神庵、二階堂紅丸の3キャラクターは、強力な立ち回りとガードを揺さぶる能力を併せ持つキャラクターで、多くのプレイヤーがチームに採用しています。

△草薙京の空中技「奈落落とし」は、小、中ジャンプから繰り出すことで、見切りづらいしゃがみガード不能攻撃となります。ヒット時はコンボにつながるため、見返りも大きい強力な技です。

△八神庵は、連続技のダメージが高く、始動技も多彩です。

△リーチの長い通常技と、強力な必殺技を併せ持つ二階堂紅丸。どうでもいい話ですが、ゴジライン内のチャットでは”神神神神神”と表記されるほど、安定感のある強さを持つキャラクターです。

また、マチュア、クーラ、レオナ、舞、ユリ、ナコルルといった女性キャラクターたちも、上記の3キャラクターをおびやかす存在となっています。女性キャラクターは、やや体力が低く設定されていますが、本作はコンボダメージが高めなので、その弱点以上に、素早さや立ち回りといった強みを押し付けやすくなっています。
女性キャラクターは非力なのではと思われがちですが、本作は連続技のダメージが大きいため、条件さえそろえば男性キャラクターにひけをとらない火力を見せてくれます。

△本作では、遠距離からの飛び道具けん制が非常に強力。アテナや舞などは、隙の小さい飛び道具を持つため、立ち回りで主導権を握りやすい。

ダークホース的なキャラクターとしては、大門、クラーク、バースといった投げキャラクターや、動きは若干重いものの、牽制や立ち回りから大ダメージを取りやすいビリー・カーンなども、見どころになりそうです。こうした、一見連続技が不得意なキャラクターも、キャンセルMAXモード発動を絡めた連続技であれば十分なダメージを叩き出せます。

△大門の強さを支える、超リーチかつ発生ちょっ早の立ち弱K。パワーゲージがあれば、ここから大ダメージコンボにも持ち込めます。

パワーゲージと”順番”

本作には、体力ゲージとは別に、パワーゲージというものが存在します。このパワーゲージを使うことで、超必殺技やMAXモード発動(一定時間キャラクターが強化される)を行うことが可能です。

△画面下部にあるのがパワーゲージ。攻撃をあてたり、くらったりすることで上昇していきます。必殺技の空振りなどでも溜まるため、実際の対戦では「もりもり」増えていきます。

パワーゲージの基礎知識
・先鋒はパワーゲージの最大数が3本、中堅は4本、大将は5本

・MAXモードの効果時間は、先鋒よりも中堅が長く、中堅よりも大将が長い

・キャラクターが倒されると、次に登場するキャラクターはパワーゲージが1本、ボーナスとして与えられる。

パワーゲージを使用する行動である、超必殺技やキャンセルMAXモード発動を絡めたコンボのダメージが極めて高いため、実際の対戦では、先鋒にはパワーゲージ依存度の低いキャラクターを配置し、溜めたパワーゲージを中堅、大将がうまく運用するという戦略がセオリーとして存在します。特に、大将に配置されたキャラクターは、だいたいがすさまじい逆転能力を有しているので、ちょっとした弱攻撃から半分以上の体力が吹き飛ぶのも日常茶飯事です。いかに始動技をねじこむか、いかに相手の始動技をかいくぐるかという駆け引きは、試合後半になるほど緊張感が高まっていきます。

△クイックMAXモード発動を絡めたコンボは、弱攻撃やリーチの長いけん制技からでも始動できるため、試合中に見かける機会も多いはず。大将でパワーゲージが複数本ある場合などは、2チャンスでラウンドが終わることもあります。

△MAXモード発動中は、必殺技の強化版ともいえるEX必殺技が使用可能に。追撃可能で、高性能な技が多いため、大将戦ではMAX発動を使ったスゴ技が飛び交う展開も予想されます。

緊急回避への対策に注目

小、中ジャンプ、ダッシュを組み合わせた密度の高い攻めは本作の醍醐味のひとつです。こうした攻めに対しては、攻撃発生の早い技や、無敵技による割り込みを狙うほか、共通システムの”緊急回避”というシステムを使って回避するという対処法もあります。緊急回避は、打撃に対して瞬時に無敵になるうえ、前方と後方の2種類があるため、表裏のわかりづらい二択などにも有効です。

△緊急回避は、打撃に対して無敵になるため、打撃中心のラッシュに対して有効です。

上級者同士の戦いでは、緊急回避への対策も大きな見どころのひとつ。緊急回避には投げ無敵がないため、投げを仕掛けることである程度抑制できますが、あえて緊急回避を誘いリーチの長い技や、ダッシュで踏み込んで緊急回避の硬直を狙うというテクニックも存在します。また、一部のキャラクターは、リーチの長い通常技を連係に”仕込む”というテクニックで緊急回避を狩ることが可能ですが、これは見た目にもわかりにくいので、ゆるく観戦するのであれば「緊急回避の隙を狙い撃ちしているプレイヤーはスゴイ」という認識で十分です。

△密着状態であえてダッシュで走り込み、弱攻撃で固めるという戦術は、緊急回避にもかみ合いやすい。パワーゲージがあれば弱攻撃からも大ダメージを見込めるのだ。

と、文字にすると非常に難しそうですが、本作は格闘ゲーム経験者であればすんなりと遊べる作品なので、興味のある方は是非、観戦前に遊んでみてくださいね。キャンセルMAXモード発動を絡めたコンボは、お手軽なものも多いので、ちょっと練習すれば、爽快感の虜になるはずです。

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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