【プレイレポート】もう一度ドラクエをやりたくなる、『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』

花嫁はビアンカ派の浅葉、34歳です。
PS4『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』をもりもり遊んでいます。
夢中になって遊んだ、『ドラゴンクエスト』の仲間キャラクターたちが、コーエーテクモゲームスの美麗グラフィックで楽しめるというだけで、おれのような30代おっさんには「かいしんのいちげき!」な作品です。

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▲スクウェア・エニックス×コーエーテクモゲームスということで、どことなく『無双』っぽい見た目ですが、遊んでみるとしっかり『ドラクエ』らしさが詰まっています。

本作はシリーズ2作目ということで、1作目『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』を遊んでいないと楽しめないのではと思われる方がいるかもしれませんが、ストーリー的なつながりはないので、問題なく遊べます。(遊んでいる人にだけ察することができる会話もありますが、本当にごくわずかな部分なので、この作品から遊び始めて全く問題ありません。)
今回の記事では、本作の魅力と見どころを、徹底的に紹介するぞ(ゲームメディア風)!

▲今作の主人公

▲最前列に立っているのが主人公のラゼル(左)、テレシア(右)。名前は変更可能です。二人の間にいるのがオルネーゼ、左端にいるのがツェザール。この4人のオリジナルキャラクターを中心にストーリーが進んでいきます。

もう一度ドラクエをやりたくなる

『ドラクエ』シリーズのオールスターものである本作には、4~8までの仲間キャラクターたちが数多く登場します。物語の中心となるオリジナルキャラクターのラゼルとテレシアの周りに、違う世界からドラクエ的不思議なちからで仲間たちが集ってきます。
今作から登場するのは、ハッサン、マリベル、ミネア、トルネコ、ガボ、ククール。
前作からの続投となるのは、アリーナ、クリフト、テリー、ゼシカ、マーニャ。
『ドラクエ』シリーズでは考えられないほどキャラクターたちの会話やかけあいがにぎやかですが、台詞のひとつひとつが、ファンには突き刺さります。こういったお祭りタイトルだからこそできる、違うナンバリングタイトル同士のキャラクターのかけあいもみごたえたっぷりです。物語としても、『ドラクエ』のツボをおさえたものになっているのでご安心を。
最近涙腺やら感動のラインが緩めになっているおれなんかは、ガボってこんなに魅力的なキャラクターだったっけと驚かされたり、マリベルの生意気な可愛さを思い知ったりしています。昔は気づかなかったものに気づかされたような気分で、また『ドラクエ』をやりたくなっています。たぶん、そういう人がたくさん生まれる作品だと思います。次に『ドラクエ7』を遊ぶときは、デフォルメされたキャラクターを操作しているときに、きっとこの作品のグラフィックが重なるはず!

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▲こちらが全員仲間が揃った状態。総勢10人を越える一大パーティになります。

▲萌えられます

▲今作から登場するマリベルとトルネコ。マリベル、めちゃくちゃ生意気で、可愛いです。

ビアンカ、フローラ、ヤンガス、ピサロや前作の登場キャラクターたちは、本編とは異なるやりこみ要素”時空の迷宮”用に後日追加配信されることが発表されています。(ちなみに、前作で強かった技には下方修正が入っているので、ビアンカさんも多少おとなしくなっているのではと予想しています)

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▲”教官”に憧れるホミロンの台詞が本当に可愛い!戦闘中は、”のだ”、”じゃ”などの偉そう口調になります。あまりにも好きすぎて、ぬいぐるみとポーチをスクエニさんのショップでポチってしまいました。届き次第ご紹介します。

無双っぽいけれど、『ドラクエ』でもある

敵がわらわらっと出てきて、広範囲攻撃でドカーンと相手を倒すという爽快なプレイが楽しめる『無双』的な要素はありますが、ボスクラスのエネミーに適正レベルで挑む場合は、専用の攻略が必要になります。ベロリンマンの分身を見破ったり、キラーマシンに電撃を当ててダウンさせたりと、攻略パターンを模索しつつ戦う戦闘は非常に楽しいです。レベルをあげればごりおしで倒せてしまうという『ドラクエ』っぽさもありますので、ひたすら突き進んでシビアにプレイするもよし、レベルをあげながらまったりと遊ぶのもよし、プレイヤーによって遊び方が選べる作りになっています。

▲戦闘ではスキルをばんばん使って闘います。

▲戦闘ではスキルをばんばん使って闘います。マリベルの武器はブーメランです。

▲ハイテンション状態でのみ使える必殺技。

▲ハイテンション状態でのみ使える必殺技は、美麗な演出が入ります。テリーの必殺技は”ジゴスパーク”です。

▲戦闘の操作は非常に簡単です。

▲戦闘の操作は非常に簡単です。ボタンを組み合わせるだけで、さくさくと連続攻撃が繰り出せます。

また、前作でも好評を博した、バトル中にモンスターを呼び出せる”モンスターコイン”システムも健在です。フィールド上に登場するほぼ全てのモンスターが、モンスターコインになるうえ、今作からはなんと”変身”が追加されました。これは、プレイヤーキャラクターが、一時的にモンスターの姿になってバトルを行えるというもので、キメラに変身して空を飛んだり、ゴールドマンになってビームを放ったりできます。モンスターコインのシステム自体は非常に単純で、手に入れたらどんどん使っていくだけでも爽快感あふれるバトルを行えるようになっています。

▲モンスター召喚

▲モンスターコインでエリミネーターを呼び出した瞬間です。モンスターの中には、体力がなくなるまで戦いつづけてくれるものもいます。

▲キラーパンサー

▲こちらが、変身型のモンスターコイン。キラーパンサーに変身すると、猛スピードの突進攻撃や、攻撃範囲の広い咆哮攻撃を繰り出せます。

待望のマルチプレイが実装

本作からはついにマルチプレイが実装!前作はシングルプレイ専用のゲームだったので、当然この手のゲームは2人でのマルチプレイが面白いはず!とおもっていたら、まさかの4人マルチ!
予想通り、これはもうオンラインゲームじゃんというほどに面白く、レベル上げとアイテム集めを兼ねた熱いコンテンツになっているので、「周回プレイ上等!」という方なら間違いなくハマれるはず。

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▲最大4人で遊べるマルチプレイは、クリア後も遊べるエンドコンテンツにもなります。

ただし、がっつりとしたオンラインゲームとして作られているわけではないので、部屋を作る際にフレンドの枠数を決められない(全員フレンドにするかランダムマッチングしかない)、募集をかける際に下限、上限レベルの設定ができないといったゆるい作りにはなっています。定型文のコメントで部屋の方針を貼ったりはできるのですが、「レベル30以上募集」と書いていても、レベル10の人が入ってくるハプニングも多数あります。
また、ストーリーモードでも、オンライン上のプレイヤーを”お助け”として呼ぶことができますが、こちらはフレンドを指定することができないので、今のところ一期一会のコンテンツとなっています。ここは賛否両論で、フレンドとも遊びたかったという声も少なからずあるようです。(6月3日追記:6月9日のアップデートで、ストーリーモードをフレンドとマルチで遊びやすくするそうです。神開発かよ!)
いろいろなオンラインマルチのRPGを遊んできた自分からすると、100点とはいかない本作のマルチですが、このゆるい作りが間口を広げることにつながっているのかもと考えてしまうほど、他の部分が作りこまれています。(ひとつだけ要望を出すとすると、ストーリーモードのマッチングに関してはかなり時間がかかるので、もう待ち時間を短縮してほしいですね。)

充実したやりこみ要素

本作には、主人公の転職や武器ごとの熟練度、アクセサリーの強化などやりこみ要素も満載です。主人公が転職できる職業は、戦士、武闘家、僧侶、魔法使い、盗賊と、上級職と呼ばれるバトルマスターと賢者。合計7つの職業が用意されています。職業ごとに、全職に反映される能力値アップのスキルが用意されているので、強いキャラクターをつくる場合は、全ての職業のレベルをあげておくことが最低条件になりそうです。

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▲職業のレベルをあげることで、スキルポイントが手に入ります。スキルポイントを使うことで、ときぎや呪文を覚えたり、能力値アップなどに関係するスキルを習得できます。

▲こちらがアクセサリーの強化画面。戦闘

▲こちらがアクセサリーの強化画面。戦闘で得た素材を使うことで、アクセサリーの能力を強化できます。

また、エンドコンテンツとしては、クリア直前にいけるようになるマルチプレイ対応のダンジョンで手に入る、”効果がランダムでついた武器”の収集が用意されています。効率化されたプレイでひたすら同じ敵を倒し続け、強い武器を手に入れることに喜びを感じられるハクスラ好きの方は、ここが一番盛り上がるかもしれません。おれは今、このハクスラに向けてとりあえずレベル99を目指してメタルキング狩りに勤しんでいます。

▲見るだけで幸せになれる。

▲見るだけで幸せになれるメタル系のモンスターは今作でも健在。いろいろなRPGを遊んできたおれですが、メタル狩りほど爽快なレベリングはありません。

前作からの改善点多数!

前作『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』は一作目ということで、UIがイマイチだったり、シングルプレイ限定の作品だったりして、面白いけれど非常に惜しい作品でした。今回はその惜しい部分が積極的に改善され、ゆるやかながらマルチプレイのシステムもついて、素晴らしい作品になっています。マルチプレイについては、遊ぶならまさに今が”旬”なので、興味のある方がいたら、”今すぐ”遊び始めることをオススメします。

▲このオリジナルキャラクターのお胸が眩い女王さまもプレイアブルにしてほしい!

▲このオリジナルキャラクターのお胸が眩い女王さまもプレイアブルにしてほしい!

と、猛プッシュしたいほどハマっている本作ですが、これは是非とも続編を検討してほしいですね(笑)今作で、シリーズのキャラクターの大半が出そろったと思うので、3があれば、もう全員巻き込んでのお祭りストーリーが見てみたい。まだ出ていないブライやミレーユだって見てみたいし、なんなら1~8の主人公たちも出てほしい。子供の要望みたいなものがつらつらと浮かんでくるほどに、お祭りゲーとして本当によくできています。
オリジナルキャラクターや、キャラクターに声優がつくことの賛否などいろいろ語られていたりする本作ですが、全体見ると遊ばないのは本当に勿体ないと思います。おれだって、細かいところを語っていけば、ばっちりハマっているわけじゃありません(笑)それでも、本作は素晴らしい作品であると断言できますし、『ドラクエ』を遊んだ全ての人に超オススメ!です。

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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